Synology HAT3310-12T

この製品はCMR（従来型磁気記録）方式を採用しており、SMR（瓦記録）方式のような書き込み速度の低下はありません。Synology NAS環境での安定したパフォーマンスを求めるユーザーに適しています。大容量データを扱う際にも、速度低下を気にせずに利用できます。ただし、CMR方式はSMR方式に比べて記録密度が低いため、同じ容量でも価格が高くなる傾向があります。

Synology HAT3310-12Tは、24時間365日の連続稼働を前提としたニアラインHDDとして設計されています。Synology NASシステムでの使用を想定しており、高い耐久性と信頼性を実現しています。長期間にわたって安定したデータ保存を求めるユーザーに適しています。ただし、一般的なデスクトップPC用HDDに比べて価格が高くなる傾向があります。

この製品には、振動補正機能が搭載されています。複数のHDDを搭載するNAS環境では、振動が発生しやすく、読み書きエラーの原因となることがあります。振動補正機能により、エラーを最小限に抑え、安定したデータアクセスを可能にします。特に、高密度なストレージ環境での利用を考えているユーザーにとって、重要な機能です。

Synology HAT3310-12Tは、120万時間のMTBF（平均故障間隔）を誇る高MTBFモデルです。これは、HDDが故障するまでの平均時間を示しており、値が高いほど信頼性が高いことを意味します。長期間にわたって安心してデータを利用したいユーザーにとって、重要な指標となります。ただし、MTBFはあくまで平均値であり、個体差があることに注意が必要です。

この製品のキャッシュ容量は-MBです。大容量キャッシュにより、頻繁にアクセスするデータを一時的に保存し、読み書き速度を向上させることができます。特に、Synology NASシステムでの利用において、複数のユーザーが同時にアクセスする場合や、大容量ファイルを扱う場合に効果を発揮します。これにより、作業効率が向上し、快適なNAS環境を実現できます。

この製品には、データ暗号化機能は搭載されていません。セキュリティを重視するユーザーは、NASシステム自体の暗号化機能や、ソフトウェアによる暗号化を検討する必要があります。データ暗号化機能がないことで、万が一HDDが盗難されたり、紛失したりした場合に、データ漏洩のリスクが高まる可能性があります。