Elgato Facecam MK.2

本製品にはAIによる自動フレーミング機能は搭載されていません。そのため、カメラの前で動き回る場合でも、自動で被写体を画面中央に捉え続けることはできません。手動でのPTZ（パン・チルト・ズーム）コントロールは可能ですが、AIによる自動追跡のようなスムーズな動きには対応していません。動きの多いプレゼンテーションや、常に最適なアングルを維持したいライブ配信などでは、手動での調整が必要となり、利便性が損なわれる可能性があります。

本製品は専用ソフトウェア「Camera Hub」を通じて背景ぼかし機能に対応しています。スタッフの評価でも「背景ぼかしなどもきれいに反映される」とあり、自宅やオフィスなど、背景が気になる場所でも、人物を際立たせたプロのような映像を配信することが可能です。オンライン会議やビデオ通話で、より相手に集中してもらう効果が期待できます。ただし、アプリのバグにより表示が乱れるケースも報告されているため、使用環境によっては注意が必要です。

本製品は自動露出調整機能に対応しており、周囲の明るさに合わせて映像の明るさを自動で最適化します。薄暗い場所や、窓からの光が差し込む明るすぎる場所でも、常に適切な明るさで映像を映し出すことができます。これにより、常にクリアで鮮明な映像を相手に届けることが可能です。ただし、スタッフの評価には「露出をautoにするとアンチフリッカーの周波数が設定できないせいか、モアレが気になるシーンもある」との指摘もあり、特定の環境下では手動調整が必要になる場合があります。

本製品のマイク性能に関する詳細な情報や、ノイズキャンセリング機能の有無については記載がありません。一般的なウェブカメラには内蔵マイクが搭載されていますが、周囲の雑音を低減するノイズキャンセリング機能がなければ、キーボードの打鍵音や環境音などが相手に伝わりやすくなる可能性があります。クリアな音声コミュニケーションを重視する場合は、別途高性能なマイクを用意するか、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットの使用を検討することをおすすめします。

本製品は物理的なプライバシーシャッターを搭載しており、レンズを覆い隠すことでプライバシーを保護し、意図しない映像の配信を防ぐことができます。これにより、安心してオンライン会議やビデオ通話に参加できます。ただし、スタッフの評価では「スライドが硬い、つまみが小さく閉じにくい、指がすべってレンズに傷をつけそう」といった操作性に関する改善点が指摘されており、頻繁に開閉する際には注意が必要です。

本製品は専用ソフトウェア「Camera Hub」を通じて、ISO、シャッタースピード、露出、ホワイトバランスなど、DSLRカメラのような詳細な映像調整が可能です。これにより、自分の好みに合わせて映像の色味や明るさを細かくカスタマイズでき、撮影環境に合わせた最適な映像設定を実現できます。また、設定はカメラ本体に保存されるため、PCを変更しても再設定の必要がありません。高画質を追求し、映像表現にこだわりたいユーザーにとって非常に有用な機能です。