eppfun CS200C ワイヤレスHDMI 1080P

本製品はHDMIケーブルを使わずに、映像と音声を無線で飛ばすことができます。パソコンなどのHDMI出力を持つ機器に送信機を繋ぎ、テレビやプロジェクターなどのHDMI入力を持つディスプレイに受信機を繋ぐことで、最大1080pの映像をワイヤレスで表示できます。部屋のどこにでもディスプレイを置きたい場合や、配線が難しい場合に便利です。これにより、PC画面を大画面で共有したり、離れた場所にあるモニターに映したりすることが手軽に実現できます。

本製品の映像遅延は公称値で100msです。これは一般的な動画視聴やプレゼンテーションにおいては、映像と音声のズレが気になりにくいレベルです。しかし、コンマ数秒の差が重要になるeスポーツのような本格的なゲームや、楽器演奏の画面表示など、非常にシビアなリアルタイム性が求められる用途には、この遅延が影響を与える可能性があります。用途に合わせて、許容できる遅延レベルかを確認することが重要です。特にゲーム目的の場合は、商品説明でもHDMIケーブルの使用が推奨されています。

本製品は、受信機1台に対して最大8台の送信機をペアリングして使用できます。会議室などで複数の発表者がいる場合、それぞれのノートパソコンに送信機を接続しておけば、ケーブルを抜き差しすることなく、各送信機のボタン一つで画面表示を簡単に切り替えることができます。これにより、発表者の交代がスムーズになり、会議の効率が向上します。自宅で複数の機器（PC、ゲーム機など）をワイヤレスで切り替えたい場合にも便利な機能です。

本製品はプラグアンドプレイに対応しており、難しい設定は不要です。送信機と受信機をそれぞれ機器のHDMIポートに接続し、付属のUSBケーブルで電源（5V/2A以下のACアダプター推奨）を供給するだけで、自動的にペアリングが行われ、すぐに使用できるようになります。Wi-Fi設定や専用アプリのインストールなどは必要ありません。機械操作が苦手な方や、すぐに使いたい場面でも手軽に導入できる点が大きなメリットです。

本製品の最大伝送距離は、障害物のない見通しの良い環境で約50m、一般的な壁や仕切りがある環境では約10m～15mとされています。これにより、同じ部屋の中はもちろん、壁を隔てた隣の部屋でも条件によってはワイヤレスでの映像伝送が可能です。ただし、実際の伝送距離や安定性は、壁の材質、家電製品など周囲の電波環境に影響されるため、使用環境によってはスペック通りの性能が得られない場合もあります。長距離での使用を想定する場合は、環境テストを行うことをお勧めします。

本製品が無線通信に使用する周波数帯は5GHz帯ですが、電波干渉を自動的に検知し、最適な周波数チャネルに切り替える機能（自動周波数選択機能）については、製品情報に具体的な記載がありません。周囲に他の無線機器が多く存在し、電波干渉が発生しやすい環境で使用する場合、通信の安定性に影響が出る可能性も考慮する必要があります。この機能の有無は、特に混雑した無線環境での安定した運用において重要となりますが、本製品の仕様からは判断できません。