象印マホービン(ZOJIRUSHI) 電気ケトル CK-KA10-BM

本製品には、特定の温度（例：コーヒー用90℃、緑茶用70℃など）に細かく設定する温度設定機能は搭載されていません。お湯を沸騰させる機能のみを提供しており、飲み物に合わせて温度を調整したい場合は、沸騰後に適温まで冷ます必要があります。シンプルに「お湯を沸かす」「保温する」という使い方に特化しています。様々な飲み物を最適な温度で楽しむ方には、温度設定機能付きモデルが適しています。

沸騰後、最長1時間までお湯を温かく保つ「1時間保温」機能が搭載されています。これは、一般的な電気ケトルにはあまり見られない本製品の大きな特徴です。朝の忙しい時間帯に一度沸かせば、しばらくの間、二杯目のコーヒーや紅茶などをすぐに用意できます。会議中や作業中に何度も温かい飲み物を楽しみたい場合にも便利です。ただし、指定した温度で保温する機能ではなく、沸騰後のお湯を温かく保つ機能です。

水道水に含まれるカルキ成分を低減する機能は搭載されていません。カルキが気になる場合は、浄水器を通した水を使用するか、定期的にクエン酸などでケトル内部を洗浄する必要があります。長期間使用すると内部に白い付着物（カルキ）が発生する可能性があるため、取扱説明書に従ってお手入れを行ってください。特に水質の硬い地域では、カルキ除去機能がないと付着が早まることがあります。

本製品は「蒸気レス構造」を採用しており、湯沸かし時の蒸気をほぼ外に出しません。これにより、設置場所を選ばずに使用できます。蒸気によって壁紙や家具が傷んだり、結露が発生したりする心配が少ないため、リビングや寝室など、キッチン以外の場所で使いたい場合にも適しています。小さなお子様がいる家庭でも、湯気による火傷のリスクを減らせる点で安心感があります。

本製品は万が一転倒した場合に、お湯が漏れにくい構造であるといった明確な「転倒湯漏れ防止機能」に関する記載がありません。一般的な電気ケトルと同様、倒れた際にはお湯がこぼれる可能性がありますので、設置場所や取り扱いには十分ご注意ください。使用中や持ち運びの際は、本体を安定した場所に置いてください。

本体は二重構造ではありません。そのため、お湯が沸騰している最中や沸騰直後は、本体表面が非常に熱くなります。触れると火傷の危険がありますので、必ずハンドル部分を持ってください。小さなお子様やペットがいる環境で使用する際は、特に注意が必要です。本体が熱くなりにくい二重構造モデルを求める方には適していません。

お湯が沸騰したことを音やランプで知らせる明確な「沸騰完了通知機能」に関する記載はありません。沸騰完了は自動で電源がオフになることで判断できますが、離れた場所で作業している場合に、すぐに気づくような機能は期待できません。手元で確認する必要があります。シンプルな湯沸かしに特化したモデルです。