ケンコー(Kenko) ビデオカメラ KC-Z4K10 ST バッテリー2個セット

本製品は「電子式手ブレ軽減機能」を搭載していますが、最上位製品が持つ「光学式手ブレ補正機能」とは異なります。電子式手ブレ補正は、映像をデジタル処理することでブレを軽減するため、光学式に比べて補正効果が限定的であり、画角が狭くなるなどの影響が出る場合があります。特に動きながらの撮影や、ズーム倍率を上げての撮影では、ブレが目立ちやすくなる可能性があります。より強力な手ブレ補正を求める場合は、光学式手ブレ補正を搭載したモデルを検討することをおすすめします。

本製品にはオートフォーカス機能は搭載されていますが、特定の被写体を自動で認識し、ピントを追尾し続ける「追尾フォーカス機能」の記載はありません。スタッフの評価では、オートフォーカスが動作する際に画像が乱れるという指摘もあり、動きの速い被写体や、複数の被写体が行き交うシーンでのピント合わせには課題がある可能性があります。動き回る子供やペットを撮影する際には、ピントが外れるリスクがあるため、事前に焦点を固定するなどの工夫が必要になる場合があります。

本製品にはLEDフラッシュ/ライトが搭載されており、暗い場所での撮影時に光量を補うことはできますが、最上位製品が持つような「ナイトモード機能」という特定の暗所撮影モードの記載はありません。ナイトモードは、低照度下でのノイズを効果的に低減し、より明るくクリアな映像を撮影するための専用モードですが、本製品ではそのような高度な映像処理は期待できません。暗い室内や夜景など、光量が非常に少ない環境での撮影では、ノイズが目立ったり、映像が暗くなったりする可能性があります。

本製品には「風音低減機能」に関する記載がありません。屋外での撮影時、特に風の強い環境では、内蔵マイクや付属の外部マイクが風切り音を拾ってしまい、音声が聞き取りにくくなる可能性があります。インタビューや自然音の録音など、クリアな音声が求められるシーンでは、別途ウィンドスクリーン（風防）を使用するなどの対策が必要になる場合があります。風音低減機能は、屋外での撮影品質を向上させる上で重要な機能の一つです。

本製品には、撮影した映像をカメラ本体内で直接編集できる「内蔵編集機能」の記載がありません。不要な部分のカットや、複数のクリップの結合、エフェクトの追加など、基本的な編集作業を行うには、撮影後にPCやスマートフォンに映像を取り込み、別途編集ソフトウェアを使用する必要があります。手軽にその場で編集して共有したい場合には不便を感じるかもしれません。

本製品には「Wi-Fi転送機能」に関する記載がありません。撮影した映像をスマートフォンやタブレットにワイヤレスで転送したり、SNSに直接アップロードしたりすることはできません。映像を共有する際には、USBケーブルでPCに接続するか、SDカードを直接取り出してデータを転送する必要があります。手軽に映像を共有したいユーザーにとっては、この機能の欠如は不便に感じるかもしれません。