GeeekPi 7インチ 静電容量式タッチスクリーン Raspberry Pi用 HDMIモニター IPS 1024X600 LCDディスプレイ デュアルスピーカー付き

本製品は画面を指で直接操作できる静電容量式のタッチパネルを搭載しています。Raspberry Piに接続し、OS側で適切に設定を行うことで、マウスカーソル操作やマルチタッチジェスチャー（ピンチイン・アウトなど）に対応します。これにより、GUI環境での作業やタッチ操作が前提のアプリケーション利用がスムーズに行えます。キーボードやマウスを接続しなくても基本的な操作が可能になるため、省スペースでの利用や組み込み用途に適しています。ドライバーのインストールなしでタッチ機能が動作したというスタッフレビューもあり、手軽に導入できる可能性がありますが、安定した利用のためにはOS側の設定が必要になる場合が多い点を理解しておきましょう。

このモニターは、接続したRaspberry Pi本体へモニター側から電源を供給する機能は搭載していません。モニターへの電源供給は付属のUSB Type-C電源アダプターで行いますが、Raspberry Pi本体を動作させるためには、別途Pi本体に適切な電源アダプターを接続する必要があります。電源コンセントが少ない場所での利用や、配線を極力シンプルにしたい場合は、この点が制約になる可能性があります。各機器への個別の電源供給が必要となるため、使用環境によっては電源タップやUSBハブなどの準備が必要になる場合がある点を考慮しておきましょう。

本製品はデュアルスピーカーを内蔵しており、HDMI接続を通じてRaspberry Piから出力される音声信号を再生できます。これにより、動画コンテンツの視聴、音楽再生、システム音の確認、音声ガイド付きのプログラム実行などを、別途外部スピーカーを用意することなく行えます。特に、ポータブル用途や一時的な利用、組み込みシステムなど、外部スピーカーの設置が難しい環境で便利です。音質については高音質オーディオ用途には向きませんが、一般的な音声出力としては十分機能します。HDMIケーブル一本で映像と音声をまとめて伝送できるため、配線もシンプルになります。

このモニターは、一般的なVESA規格に基づいたモニターアームや壁掛け金具を取り付けるためのネジ穴を搭載していません。そのため、標準的なモニターアームなどを使用してデスク上の任意の位置に固定したり、壁に設置したりすることはできません。設置方法は、付属のプラスチックスタンドを使用するか、製品自体を設置面に置く、あるいはモニター背面のRaspberry Piマウント穴を利用してPiと共に固定する方法が考えられます。自由な設置角度や高さ調整が求められる用途、または特定の環境での壁掛け設置などを検討している場合は、この機能の有無が重要な選定ポイントとなります。

本製品は、特定のRaspberry Piモデル（例えばPi 4B）をモニターと一体化させる専用設計の保護ケースは付属していません。代わりに、モニター背面には対応するRaspberry Piボードを取り付けるためのマウント穴が設けられています。これにより、Piボードをモニターの背面に固定することは可能ですが、最上位製品のようなPi本体全体を覆い保護する一体型ケースではありません。持ち運び時の保護性能や、ケーブル類を完全に内部に収納して一体感を高めるといった面では、一体型ケース付きのモデルに劣ります。Piボードを背面に固定することで、モニターとPiがバラバラになることを防ぎ、多少コンパクトにまとめることは可能です。

本製品は、周囲の明るさを感知して画面の輝度（明るさ）を自動的に調整する機能は搭載していません。画面の明るさを変更したい場合は、モニター本体に備わっているトグルスイッチやOSD（オンスクリーンディスプレイ）メニューを使用して手動で調整する必要があります。使用する環境の明るさが頻繁に変わる場合や、常に最適な明るさを自動で維持したい場合には、都度手動で設定を行う必要があります。手動での明るさ調整は可能であり、これにより好みに合わせた細かな設定ができる利点はありますが、自動機能の便利さはありません。