パナソニック ビストロ オーブンレンジ 26L NE-BS5C-K

本製品は重量センサーではなく、赤外線センサーを搭載しています。赤外線センサーは食品の表面温度を検知してお好みの温度に温めることが可能ですが、食材の内部温度や重量を自動判別して加熱時間を最適化する機能ではありません。そのため、重量センサー搭載モデルに比べると、食品の種類や状態に合わせた細やかな自動調整は期待できません。特に冷凍食品の解凍などでは、手動での調整が必要になる場合があります。日常の温め直しなどでは十分な性能を発揮しますが、様々な食材を自動で完璧に仕上げたい場合には、重量センサー搭載モデルの検討をおすすめします。

商品情報には、解凍機能に関する具体的な記載が見当たりませんでした。一般的な電子レンジとしては基本的な解凍機能を備えている可能性はありますが、食材の種類やグラム数を設定してムラなく解凍できるような、高機能な解凍モードが搭載されているかは不明です。特に肉や魚などの生鮮食品を綺麗に解凍したい場合、専用の解凍機能がないとドリップが出たり、表面だけ加熱されてしまったりすることがあります。商品によっては「レンジ」機能で手動で低めのワット数を選んで解凍を代替する場合もありますが、専用機能のような精度は期待できないため、冷凍食品の解凍頻度が高い場合は注意が必要です。

スチームを使った自動クリーニング機能など、ボタン一つで庫内を清掃できるような「自動お手入れ機能」は搭載されていません。しかし、庫内にはフッ素コーティングが施されており、汚れがこびりつきにくく、調理後に拭き掃除がしやすい設計になっています。また、付属のヒートグリル皿は食洗機に対応しており、油汚れなども簡単に洗い流せるため、日頃のお手入れの手間は比較的少ないと言えます。自動機能に頼らず、使用後にすぐに拭く習慣がある方や、グリル皿を食洗機で洗いたい方には十分な仕様ですが、スチームで汚れを浮き上がらせるような本格的な自動クリーニングを求める場合は、上位モデルを検討する必要があります。

庫内のファンで熱風を循環させることにより、焼きムラを抑えて食材全体を均一に加熱するコンベクション機能は搭載されていません。オーブン機能は搭載されており、80℃から250℃（ただし220℃以上は最大5分）での加熱が可能ですが、熱源は主に上下のヒーターになります。これにより、パンやクッキーを一度にたくさん焼く場合や、ロースト料理など、庫内全体の温度を均一に保ちたい調理では、焼きムラが発生する可能性があります。本格的なお菓子作りやパン作りを頻繁に行う方や、大きな肉をじっくり焼きたい方には、コンベクション機能付きのモデルの方が適しています。日常のオーブン調理や簡単な焼き物には十分な性能です。