Proscenic 850T

Proscenic 850Tは、IPANS 2.0スマート清掃システムにより、リアルタイムでの位置認識と自動マッピングが可能です。部屋の形状を把握し、効率的なS字清掃ルートで掃除を行います。ただし、高度なSLAM技術を搭載した機種に比べると、マッピングの精度や障害物回避能力は劣ります。マッピング機能は、アプリで確認できますが、詳細な編集機能はありません。

Proscenic 850Tは、ProscenicHomeアプリに対応しており、スマホから清掃スケジュールの設定、モード変更、遠隔操作などが可能です。AlexaやGoogle Homeとの連携も可能で、音声操作も行えます。アプリの使いやすさは評価が高いですが、一部のユーザーからは接続の安定性について指摘があります。外出先からでも操作できるのは便利ですが、セキュリティ面には注意が必要です。

Proscenic 850Tは、段差乗り越え機能も搭載していますが、厚手のカーペットや高い段差には対応できない場合があります。具体的な乗り越え可能段差の高さは公表されていません。レビューを見ると、ホットカーペットや厚めのカーペットは乗り越えられるという声がある一方、少し厚手のカーペットで止まってしまうという声もあります。段差が多い部屋では、注意が必要です。

Proscenic 850Tは、境界線テープを使用することで、進入禁止エリアを設定できます。境界線テープを置くだけで、ロボット掃除機がそのエリアに立ち入るのを防ぐことができます。アプリで進入禁止エリアを設定できる機種に比べると、設定の手間がかかりますが、手軽に設定できるのがメリットです。ペットの餌場やデリケートな家具の周りなど、掃除したくない場所がある場合に便利です。

Proscenic 850Tは、自動充電機能を搭載しており、バッテリー残量が少なくなると自動的に充電ステーションに戻り、充電を開始します。充電時間は約3時間で、フル充電で約100分間の稼働が可能です。自動充電機能があることで、常に掃除ができる状態を保てます。ただし、充電ステーションの場所によっては、自動で戻れない場合もあります。

Proscenic 850Tは、自動ゴミ収集機能には対応していません。ダストボックスが満杯になると、手動でゴミを捨てる必要があります。ダストボックスの容量は450mlで、頻繁なゴミ捨ての手間を軽減する設計となっています。ゴミ捨ての頻度は、部屋の広さや汚れ具合によって異なります。自動ゴミ収集機能が必要な場合は、他の機種を検討する必要があります。