Ulanzi A30 ワイヤレスマイク

A30は2人同時使用に対応しており、インタビューや対談形式の動画撮影に便利です。それぞれの送信機から音声を個別に受信できるため、ミックス後の調整も容易に行えます。ただし、上位機種のようなチャンネルごとの細かな音量調整やEQ設定はできません。手軽に複数人の音声を収録したい場合に適しています。例えば、YouTubeのVlogでゲストを招いて対談する際や、セミナーで講師と生徒の声を同時に収録する際に役立ちます。

A30は自動ペアリング機能を搭載しており、電源を入れるだけで自動的に最適なチャンネルを選択し、接続を確立します。これにより、ユーザーは複雑な設定を行うことなく、すぐに録音を開始できます。ただし、手動でチャンネルを選択する機能は搭載されていません。より高度な設定を行いたい場合は、他の製品を検討する必要があります。例えば、イベント会場など電波干渉が多い場所では、自動選択されたチャンネルが最適でない場合があります。

A30には、送信機と受信機が一定距離以上離れた場合に警告する機能は搭載されていません。そのため、録音中に意図せず距離が離れてしまい、音声が途切れてしまう可能性があります。常に受信機と送信機の距離を確認し、適切な範囲で使用する必要があります。もし、距離が離れる可能性がある場合は、事前にテストを行い、問題がないことを確認してください。この機能が必要な場合は、より高価なワイヤレスマイクシステムの検討をお勧めします。

A30の送信機には音量調整機能は搭載されていません。音量調整は受信機側でのみ可能です。そのため、録音中に送信機側の音量が大きすぎたり小さすぎたりした場合でも、送信機側で調整することはできません。常に適切な音量で録音できるように、事前にテストを行い、最適な音量レベルを設定する必要があります。もし、送信機側での音量調整が必要な場合は、他の製品を検討する必要があります。

A30の受信機にはヘッドホン端子が搭載されており、録音中の音声をリアルタイムでモニタリングできます。これにより、録音中に音声のレベルやノイズを確認し、必要に応じて調整することができます。ただし、モニター音量調整機能は搭載されていません。常に適切な音量でモニタリングできるように、事前にテストを行い、最適な音量レベルを設定する必要があります。例えば、インタビュー中に相手の声が小さすぎる場合に、すぐに気づいてマイクの位置を調整することができます。

A30にはENCノイズキャンセリング機能が搭載されており、周囲の騒音を低減し、クリアな音声を収録できます。特に、屋外での録音や騒がしい場所での録音に有効です。ただし、上位機種に搭載されているような高度なノイズキャンセリング機能ではないため、完全にノイズを除去することはできません。あくまで補助的な機能として捉える必要があります。例えば、街中でのVlog撮影や、カフェでのインタビューなどで、ある程度のノイズを低減することができます。