Goovis GOOVIS ART

本製品はVR空間内でのユーザーの動きを追跡する外部トラッキング機能は搭載していません。主に仮想モニターとして機能するため、頭の向きに画面が追従する基本的な機能はありますが、VRゲームなどで必要とされる空間内での自由な移動やインタラクションには対応していません。このため、本格的なVR体験を求めるユーザーには不向きです。

本製品には、VRゴーグルを装着したまま現実世界を視認できるパススルー機能は搭載されていません。スタッフレビューでは「完全に目を覆うわけではない」との言及がありますが、これはゴーグルの構造上の特性であり、カメラを通して現実世界をデジタル表示するVRデバイスのパススルー機能とは異なります。そのため、ゴーグルを装着したまま周囲の状況をクリアに確認したり、現実世界とVR空間を融合させたりする用途には適していません。

左右の瞳孔間距離（IPD）を58mmから74mmの範囲で調整できる機能を搭載しています。これにより、ユーザー一人ひとりの目の間隔に合わせてレンズの位置を最適化し、よりクリアで歪みの少ない映像を楽しむことができます。IPD調整は、長時間の使用における目の疲れを軽減し、快適な視聴体験を維持するために非常に重要な機能です。

ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzに固定されており、ユーザーがこれを調整する機能は搭載されていません。高いリフレッシュレートに設定することで、動きの速い映像での残像感を軽減し、より滑らかな映像体験が得られることがありますが、本製品ではその調整はできません。主に動画コンテンツの視聴を想定しているため、60Hzでも十分な場合が多いですが、ゲームなどでは影響を感じる可能性があります。

コントローラーを使わずに自分の手でVR空間内のオブジェクトを操作するハンドトラッキング機能は搭載されていません。本製品は主に映像コンテンツの視聴に特化しており、インタラクティブな操作を前提としていないため、この機能は必要とされていません。操作は接続デバイスのコントローラーやマウス、キーボードなどで行うことになります。

内蔵スピーカーと3.5mmイヤホンジャックによる音声出力には対応していますが、内蔵マイクによるボイスチャット機能は搭載されていません。そのため、VR空間内で他のユーザーとリアルタイムで会話をする必要がある場合は、別途マイク付きのヘッドホンやイヤホンを用意する必要があります。