この商品、買うべき?
ORICO E5000は、手頃な価格でPCIe Gen4x4の高速性能を提供するNVMe M.2 SSDです。公称の読み書き速度は上位モデルには及びませんが、多くの日常用途やゲームのインストール先としては十分な性能を発揮します。しかし、NANDフラッシュにQLCを採用している点や、製造時期による構成部品のばらつき(御神籤構成)がスタッフレビューで指摘されており、信頼性や耐久性については上位モデルと比較して考慮が必要です。大容量の連続書き込み時には速度が大きく低下する特性があり、特に動画編集などの高負荷作業には不向きな場面があります。付属のグラフェン冷却シートだけでは熱対策が不十分と感じる声もあり、安定した運用には追加のヒートシンクを検討するのが望ましいでしょう。価格帯を考慮すればコスパの良い選択肢となり得ますが、使用目的や必要な性能・安定性をよく検討することが重要です。
おすすめポイント
- PCIe Gen4x4対応でありながら、非常に安価で購入できるコストパフォーマンスの高さ
- OS起動やゲームのロード時間短縮に貢献する高速な読み込み速度(キャッシュ使用時)
- PS5での動作確認レビューがあり、増設用としても検討可能
購入前の注意点
- NANDフラッシュの構成(TLCかQLCかなど)が製造時期によって異なる可能性があり、スタッフレビューでは「御神籤構成」と評されている
- QLC NANDの特性上、キャッシュ容量を超えた大容量の連続書き込みで速度が大幅に低下する
- 製品仕様書に2TBモデルのTBW(総書き込みバイト数)の明確な記載がない(512GBモデルの記載は他のレビューで低めとされている)ため、長期的な耐久性には注意が必要
- 付属のグラフェン冷却シートだけでは高負荷時の発熱を十分に抑えきれない場合があり、別途ヒートシンクの取り付けを検討する必要がある
あなたに合っている?
こんな人におすすめ
- ストレージの増設を検討しており、予算を抑えたいユーザー
- PCのOS起動ドライブや、ゲームのインストール先として高速アクセスを求めるユーザー
- PS5のストレージ容量を増やしたいと考えているユーザー
- 高速なM.2 NVMe SSDを試してみたいPC自作初心者
こんな人には不向き
- 動画編集や大規模データの処理など、大容量かつ連続的な書き込みが頻繁に発生するプロフェッショナルユーザー
- サーバー用途やクリティカルなデータ保存など、最高レベルの信頼性と耐久性を求めるユーザー
- 常に安定した高速性能を必要とするユーザー
おすすめの利用シーン
- 普段使いのPCでのOSおよびアプリケーション起動ドライブ(OSが小さい場合)
- PCゲームのインストールフォルダとして、ロード時間の短縮を図りたい場合
- 写真や動画などの一般的なファイル保存用ストレージ
不向きな利用シーン
- 4K/8K動画編集プロジェクトの作業ドライブ
- データベースや仮想マシンのストレージ
- 頻繁に大量のデータをコピー&ペーストする作業環境
評価の詳細
本製品は最新世代のPCIe Gen4 x4インターフェースに対応しています。これは、従来のGen3 x4に比べて帯域幅が2倍になり、最大理論速度が向上します。これにより、Gen4対応マザーボードと組み合わせることで、OSの起動速度やアプリケーションの立ち上がり、ファイルの読み込みなどが大幅に高速化されます。Gen4はPS5の増設SSDの要件でもあり、幅広い用途で高速なデータ転送を享受できます。ただし、SSDコントローラーやNANDフラッシュの性能によって実際の速度は異なり、特にエントリー・ミドルレンジのGen4 SSDでは、上位モデルほどの速度や安定性が出ない場合もあります。本製品は安価ながらGen4に対応している点が大きな魅力です。
公称のシーケンシャル読み取り速度は最大5200MB/s、書き込み速度は最大4500MB/sと、PCIe Gen4対応SSDとしては十分な高速性を持っています。これは、大容量ファイルのコピーや移動、アプリケーションのインストールなどで特に体感できます。スタッフレビューでは、ピーク性能はスペック通りに近い値が出るという声もあります。しかし、NANDフラッシュにQLCを採用し、SLCダイナミックキャッシュに依存しているため、キャッシュ容量を超えた大容量の連続書き込みを行った際には、速度が数百MB/s程度まで大幅に低下する特性があります。ランダム読み書き速度に関する詳細なスペックは提供されていません。ピーク性能は高いものの、書き込みが連続する特定の作業では速度の変動が大きい点に注意が必要です。
本製品の容量は2TBです。これは、OSや多数のアプリケーション、PCゲームのライブラリ、高解像度の写真や動画データなど、多くのファイルを保存するのに十分な大容量と言えます。特に最近のゲームは容量が大きいものが多いため、2TBあれば複数のタイトルをインストールしても余裕があります。PS5の増設用としても、多くのゲームを保存できる実用的な容量です。実際に使用できる容量はファイルシステムなどの領域で若干少なくなりますが、一般的な用途であれば容量不足に悩むことは少ないでしょう。SSDの容量が大きいほどパフォーマンスが安定しやすい傾向があるため、2TBは大容量と性能のバランスが良い選択肢となります。
ORICOは中国の比較的新興のSSDメーカーであり、歴史のある大手メーカー(例: Samsung, Crucial, KIOXIAなど)と比較すると、一般的には信頼性やブランドイメージはまだ発展途上と見なされる傾向があります。スタッフレビューでは、製品内部の部品(コントローラーやNAND)が製造時期によって異なる可能性がある「御神籤構成」について言及されており、これは製品の品質や性能にばらつきが生じるリスクを示唆しています。一方で、製品には5年間のメーカー保証が付帯しており、これは大手メーカーと同等の長さで、万が一の初期不良や故障に対して一定の安心感を提供します。ブランドとしての実績はこれからですが、保証期間はしっかりと設定されています。
本製品は3D QLC (Quad-Level Cell) NANDフラッシュメモリを採用しています。NANDフラッシュはデータを記録するメモリチップの種類で、1つのセルに何ビットのデータを記録できるかでTLC(3ビット)、QLC(4ビット)などがあります。QLCはTLCよりも1つのセルにより多くのデータを記録できるため、同じ容量を作る際のコストを抑えられるというメリットがあります。しかし、一般的にQLCはTLCに比べて、データの書き込み速度が遅く、書き換え寿命(耐久性)も低いという特性があります。本製品もQLCの特性として、大容量書き込み時の速度低下が見られます。コストを抑えつつ大容量を実現するための選択ですが、性能や耐久性においてはTLC採用の製品に劣る点が評価の分かれるところです。
本製品には薄型のグラフェン冷却シートが貼り付けられています。これは金属製の本格的なヒートシンクではありませんが、SSDから発生する熱を少しでも拡散し、温度上昇を抑える効果が期待できます。高速なPCIe Gen4 SSDは発熱量が大きいため、適切な冷却対策を行わないと、温度が上昇しすぎて性能が低下したり、製品寿命に影響したりする可能性があります。付属のグラフェンシートは最低限の冷却効果はありますが、長時間の高負荷作業や、PCケース内のエアフローが悪い環境では、温度が比較的高くなる可能性があります。スタッフレビューでも、安定した運用や真夏の時期には別途M.2 SSD用のヒートシンクを取り付けることを推奨する声があります。強力な冷却を求める場合は、別途ヒートシンクの購入・取り付けが必要です。
SSDの耐久性は、TBW(Total Bytes Written:総書き込みバイト数)という指標で表され、保証期間内にSSDに書き込めるデータ総量を示します。この値が大きいほど耐久性が高いと言えます。本製品はQLC NANDを採用しており、一般的にQLCはTLCに比べて書き換え寿命が短い傾向があります。製品情報に2TBモデルの明確なTBW値の記載が見当たりません(スタッフレビューで512GBモデルのTBWが低めとの言及あり)。正確な耐久性を判断しにくい状況ですが、QLCであること、そして価格帯から推測すると、TBW値は上位のTLC採用モデルに比べて低い可能性が高いです。ただし、5年間のメーカー保証が付いているため、通常のPC利用であれば保証期間内にTBW上限に達する可能性は低いと考えられます。ヘビーユーザーやデータ書き込み頻度が高い用途には向きません。
本製品の最大の特長は、価格の安さです。PCIe Gen4 x4に対応した2TBのNVMe SSDでありながら、非常に手頃な価格で購入できるため、コストパフォーマンスに優れています。特に、OS起動やアプリケーションの立ち上げ、ゲームのロードなど、ピーク速度が重要となる場面では、価格帯からは想像できない高速性を発揮します。ただし、その低価格はQLC NAND採用や部品構成のばらつきといった、性能や信頼性、耐久性におけるいくつかの妥協の上に成り立っています。大量のデータを頻繁に書き込むような用途には不向きですが、主に読み込み中心の使い方や、容量あたりの単価を重視するユーザーにとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。価格帯で見れば十分な価値がある製品と言えます。
商品概要
ORICO E5000 2TBは、最新のPCIe Gen4x4インターフェースに対応し、最大読取速度5200MB/s、書込速度4500MB/sを謳うM.2 NVMe SSDです。高速なデータ転送により、OSやアプリケーションの起動、ゲームのロード時間を短縮し、PCの体感速度を向上させます。グラフェン冷却シートを標準装備し、QLC NANDフラッシュとSLCダイナミックキャッシュを組み合わせることで、コストを抑えつつ大容量と高速性を両立しています。ゲーマーや一般的なPCユーザーにとって、手頃な価格でGen4 SSDの恩恵を受けられる製品です。PS5のストレージ拡張用としても利用可能です。5年間のメーカー保証が付帯しており、一定期間安心して使用できます。
機能一覧
この製品はSLCダイナミックキャッシング機能を搭載しています。SSDは通常、NANDフラッシュメモリにデータを保存しますが、特にQLCタイプは書き込み速度が遅い傾向があります。SLCキャッシュはこの書き込み速度の遅さを補うため、高速なSLCモードとして一時的にデータを受け取り、後で本来のQLC領域に書き込むことで、短時間・小容量の書き込みを高速化します。これにより、OS起動やアプリケーションの立ち上げ、小規模ファイルのコピーなどが素早く感じられます。しかし、キャッシュ容量には上限があり、動画ファイルのような大容量データを連続して書き込むとキャッシュが枯渇し、本来のQLC速度(通常数百MB/s程度)に低下するため、用途によっては注意が必要です。
SSDは動作中に熱を発生し、特に高速なNVMe SSDは高温になりやすいです。温度監視機能は、SSD内部の温度をリアルタイムで測定し、温度が危険なレベルに達しそうになった場合に、性能を一時的に抑制して温度を下げることで製品の故障を防ぎます。これはサーマルスロットリングと呼ばれます。この製品も温度センサーを備えており、適切な温度管理が行われます。これにより、通常使用では安全に動作しますが、高負荷が長時間続く環境や、PCケース内のエアフローが悪い場合は温度が上昇しやすいため、性能低下を防ぎ、製品寿命を保つためにヒートシンクなどの追加の冷却対策を検討することが推奨されます。製品の温度情報はS.M.A.R.T.機能で確認できる場合があります。
ウェアレベリングは、SSDの寿命を長く保つための重要な機能です。NANDフラッシュメモリには書き換え回数に上限があり、特定の領域に書き込みが集中するとその領域だけが早く劣化してしまいます。ウェアレベリング機能は、SSDコントローラーがデータの書き込み場所をSSD全体に均等に分散させることで、特定のブロックの劣化を抑え、SSD全体の寿命を最大限に引き延ばします。この機能は現代のSSDには不可欠な基本機能であり、この製品にも当然搭載されています。ユーザーが意識することなく、SSDの耐久性を高めてくれますが、NANDフラッシュの種類(QLC vs TLC)や総書き込み容量(TBW)によって物理的な書き換え上限は異なります。
SSDにデータを書き込んだり読み出したりする際には、微細な電気的な干渉やノイズによってデータにエラーが発生する可能性があります。エラー訂正機能(ECC: Error Correction Code)は、書き込み時にデータに冗長な情報(エラー訂正符号)を付加し、読み出し時にその情報を使ってエラーを検出し、自動的に修正する機能です。これにより、データの正確性が保証され、大切なファイルが破損するのを防ぎます。この機能はSSDの信頼性を確保するために不可欠であり、本製品にも搭載されています。特にNANDフラッシュの微細化が進むほどエラーが発生しやすくなるため、高度なエラー訂正技術はSSDの基本性能として重要です。
S.M.A.R.T. (Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology) 機能は、SSD自身の健康状態や動作状況を自己診断し、その情報をPCに報告するための標準的な仕組みです。この機能を使うことで、ユーザーはSSDの温度、読み書きエラーの回数、ウェアレベリングの状況、予備ブロックの残量、総書き込み量(TBW)、残りの寿命予測などを専用ツールやOSの機能で確認できます。これにより、SSDの劣化状況を早期に把握し、故障する前にデータのバックアップを取るなどの対策を講じることが可能になります。本製品もS.M.A.R.T.に対応していると考えられますが、確認にはORICOから提供されるユーティリティソフトウェアが必要になる場合があります。
本製品の商品情報や仕様からは、ハードウェアベースのデータ暗号化機能(AES 256-bitなど)を搭載しているとの記載が見当たりません。多くの企業向けSSDや一部のコンシューマー向け上位モデルでは、コントローラーによるハードウェア暗号化がサポートされており、OSやソフトウェアによる暗号化よりも高速でCPU負荷が低い利点があります。本製品にこの機能がない場合、データのセキュリティを高めたい場合は、WindowsのBitLockerやサードパーティ製のソフトウェア暗号化ツールを利用する必要があります。ハードウェア暗号化が不要な一般的な個人利用であれば、この機能の非搭載は大きな問題にはならないでしょう。
商品スペック
| 容量 | 2TB |
|---|---|
| フォームファクタ | M.2 2280 |
| インターフェース | PCIe Gen 4.0 x4 |
| シーケンシャル読込速度 | 5200MB/秒 |
| シーケンシャル書込速度 | 4500MB/秒 |
| ランダム読込速度 | ーIOPS |
| ランダム書込速度 | ーIOPS |
| NANDフラッシュタイプ | 3D QLC |
| MTBF | ー時間 |
| TBW | ーTB |
サイズ・重量
ブランド・メーカー
ORICOORICOは、データストレージ製品やPC周辺機器を中心に展開する中国の老舗メーカーです。SSD、HDDケース、ハブなど、幅広い製品を手頃な価格で提供しています。
よくある質問(Q&A)
Q.このSSDの速度はどれくらいですか?
Q.どのような冷却対策がされていますか?
Q.NANDフラッシュの種類は何ですか?耐久性は大丈夫ですか?
Q.プレイステーション5(PS5)で使用できますか?
Q.コストパフォーマンスはどうですか?
Q.保証期間はどれくらいですか?
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| ブランド | acer | メーカー | BIWIN |
| シリーズ | GM7000HS | 商品モデル番号 | BL.9BWRR.123 |
| フォームファクタ | M.2 | HDD容量 | 2 TB |
| ハードディスク種類 | ソリッドステートドライブ | HDDインターフェース | NVMe |
| 最大読み取り速度 | 7400 MB/s | 最大書き込み速度 | 6700 MB/s |
| NANDフラッシュ | TLC | 保証 | 5 年 |
| 総書込バイト数 | 1500 TBW |
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| ブランド | KIOXIA | メーカー | キオクシア(KIOXIA) |
| 梱包サイズ | 11.8 x 9 x 1.9 cm; 40 g | 商品モデル番号 | G4 |
| フォームファクタ | M.2 Type2280 | HDD容量 | 2 TB |
| ハードディスク種類 | 内蔵SSD | HDDインターフェース | PCIE x 4 |
| 商品の重量 | 40 g | 読み取り速度 | 10000 MB/s |
| 書き込み速度 | 7900 MB/s | データ転送レート | 10000 MB/s |
| デジタルストレージ容量 | 2 TB |
キオクシア初のヒートシンク搭載SSD。PCIe Gen4.0対応で最大読込6,200MB/sを実現し、PS5やゲーマーにおすすめ。国産BiCS FLASH TLCメモリ搭載で5年保証付き。
| 容量 | 2 TB | インターフェース | NVMe PCIe Gen4 x4 |
| 重量 | 70 g | 寸法 | 24.7 x 11.2 x 80.65 mm |
| シーケンシャルリード速度 | 6200 MB/s | シーケンシャルライト速度 | 4900 MB/s |
| NANDフラッシュタイプ | 国産BiCS FLASH TLC |
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| ASIN | B08THM8YGY | ブランド名 | サムスン(SAMSUNG) |
| 商品名 | Samsung 980 PRO 2TB MZ-V8P2T0B/EC | モデル番号 | MZ-V8P2T0B/EC |
| 販売価格 | 20480 円 | デジタルストレージ容量 | 2 TB |
| 接続技術 | NVMe | フォームファクタ | M.2 2280 |
| 製品サイズ | 8.01 x 2.21 x 0.24 cm; 80 g | カラー | ブラック |
| インターフェース | PCIe Gen 4.0 x4 | 最大読込速度 | 7000 MB/秒 |
| 最大書込速度 | 5100 MB/秒 | ランダム読込性能 | 22000 IOPS |
| ランダム書込性能 | 60000 IOPS | 保証期間 | 5年間 |
| TBW | 1200 TBW | 対応デバイス | ゲーム機, デスクトップ, ノートパソコン |










