Tongtion ワイヤレスHDMI H-1

HDMI信号を無線で送信し、離れた場所にあるディスプレイに表示できます。5GHzデュアルバンド対応で、比較的安定した伝送を目指しています。プラグアンドプレイに対応しており、特別な設定なしにすぐに利用開始できる点は初心者にとって扱いやすいでしょう。ただし、壁などの障害物があると信号が弱まる可能性があるため、設置場所には注意が必要です。主に会議室やリビングでの映像共有に役立ちます。

リアルタイム伝送を重視しており、メーカー公称値で約0.1秒（100ms）の遅延を実現しています。一般的なワイヤレス伝送製品と比較して比較的低遅延ではありますが、遅延ゼロではありません。この遅延は、動画視聴や一般的なウェブ閲覧ではほとんど気になりませんが、一瞬の操作が勝敗を分けるような対戦型ゲームでは遅延を感じる可能性があります。用途に応じて許容できる遅延かどうか確認が必要です。

複数のHDMIソース（PC、ゲーム機など）を接続してボタン一つで切り替える機能は搭載されていません。使用したい機器ごとに送信機を付け替えるか、別途HDMIセレクターなどを用意する必要があります。一つの機器を固定して使用する場合には問題ありませんが、複数の機器を頻繁に切り替えたい用途には不向きです。

送信機と受信機は工場出荷時にペアリング済み、または接続後に自動でペアリングされるプラグアンドプレイ方式を採用しています。専門知識がなくても、機器に接続するだけでワイヤレス環境を構築できるため、非常に簡単に導入できます。複雑な設定画面やボタン操作は不要で、すぐに使い始めたい初心者の方に最適です。

オープンな場所で最大500メートル、一般的な環境でも150メートルの長距離伝送が可能とされています。これにより、広い会議室やイベント会場、あるいは家庭内で壁を隔てた別の部屋へ映像を飛ばすなど、一般的なワイヤレスHDMI製品では届きにくい場所でも使用できる可能性があります。ただし、障害物や電波干渉により距離は変動するため、実際の設置環境での確認が必要です。

製品情報に自動で最適な無線チャンネルを選択する機能の記載はありません。デュアルバンド（2.4GHz/5GHz）対応ですが、電波が混み合っている環境では、手動での周波数帯の切り替えや、他の無線機器との干渉対策が必要になる場合があります。安定した通信を確保するためには、周囲の電波状況を考慮した設置が推奨されます。