IVV ワイヤレスマイク X5

この製品には送信機が2つ付属しており、複数の音声を同時に受信できます。インタビューや対談など、複数人が同時に発言する場面で便利です。それぞれの音声を個別に調整することはできませんが、2人分の音声を同時に収録できるのは大きな利点です。ただし、音源が近すぎると音の分離が悪くなる可能性があるため、マイクの位置を調整する必要があります。複数人で手軽に高品質な音声を収録したい場合に適しています。上位機種では、各チャンネルのゲイン調整やEQ設定が可能ですが、本製品ではそれらの機能は搭載されていません。より高度な音声処理を行いたい場合は、外部ミキサーなどを使用する必要があります。

この製品はプラグアンドプレイに対応しており、自動でペアリングが行われるため、チャンネル設定は不要です。電源を入れるだけで自動的に最適な周波数を選択し、接続を維持します。混信やノイズを避けるための特別な操作は必要ありません。これは、初心者にとって非常に便利な機能と言えます。ただし、より高度な機種では、手動でチャンネルを選択したり、周波数を調整したりすることが可能です。これにより、特定の環境下での干渉を避けることができますが、専門的な知識が必要になります。手軽さを重視するユーザーには、自動チャンネル設定は十分な機能と言えるでしょう。

この製品には、送信機と受信機が一定の距離を超えた場合に警告する機能は搭載されていません。そのため、使用中に意図せず接続範囲外に出てしまう可能性があります。常に受信機との距離を意識しておく必要があります。接続が途切れないように、事前に使用範囲を確認しておくことが重要です。上位機種では、距離警告機能に加えて、接続が途切れた場合に自動的に再接続する機能が搭載されているものもあります。これにより、より安心して使用することができますが、本製品ではこれらの機能は利用できません。

この製品には、送信機側で音量を調整する機能は搭載されていません。音量調整は、接続するデバイス側で行う必要があります。そのため、録音中に音量が大きすぎたり小さすぎたりした場合、すぐに調整することができません。事前に適切な音量レベルを設定しておくことが重要です。上位機種では、送信機側に音量調整機能が搭載されており、手元で簡単に音量を調整することができます。これにより、より柔軟な対応が可能になりますが、本製品ではこの機能は利用できません。

この製品には、録音中の音声をリアルタイムでモニタリングする機能は搭載されていません。そのため、録音中に音声のレベルやノイズを確認することができません。録音後に音声をチェックする必要があります。事前にテスト録音を行い、適切な音量レベルやノイズレベルを確認しておくことが重要です。上位機種では、リアルタイムモニタリング機能が搭載されており、録音中に音声を確認することができます。これにより、より高品質な録音が可能になりますが、本製品ではこの機能は利用できません。

この製品にはAIノイズキャンセリング機能が搭載されており、ある程度のノイズを低減することができます。しかし、上位機種に搭載されている高性能なノイズキャンセリング機能と比較すると、その効果は限定的です。風の音や空調の音など、特定のノイズに対しては効果がありますが、騒がしい環境下ではノイズが完全に除去されるわけではありません。よりクリアな音声を録音するためには、静かな環境で使用するか、外部のノイズリダクションツールを使用する必要があります。AIノイズキャンセリング機能はあくまで補助的なものと考え、過度な期待はしない方が良いでしょう。