Questyle QCC Dongle

本製品が複数のBluetooth機器へ同時に音声データを送信できる機能（マルチポイント接続など）に対応しているかについての明確な記載はありません。スタッフレビューでも複数同時接続に関する言及は見られませんでした。一般的なBluetoothトランスミッターでは、一度に一つのBluetoothレシーバー（イヤホンやヘッドホン）との接続が基本となるため、本製品も同様である可能性が高いです。家族や友人と同時に同じ音源を共有したい場合は、この機能の有無を確認する必要がありますが、現時点では情報不足のため「なし」と判断します。

本製品はSBC、aptX、aptX HD、aptX Adaptive、aptX Losslessといった非常に幅広い高音質コーデックに対応しています。特にaptX Losslessは、ワイヤレスながらCD品質以上のロスレスオーディオ伝送を可能にする最新の技術です。これにより、対応するイヤホンやヘッドホンと組み合わせることで、非常にクリアで情報量の多いサウンドを楽しむことができます。LDACには非対応ですが、iPhone/iPadユーザーにとってはAAC以上の高音質コーデックが利用できるため、ワイヤレスオーディオの音質にこだわりたいユーザーにとって、非常に魅力的な機能と言えます。

本製品はBluetooth 5.4に対応しており、最新のBluetooth技術による接続安定性が期待できます。また、aptX Adaptiveコーデックは、周囲の電波状況に応じてビットレートを動的に調整することで、音途切れを抑制し、安定した接続を維持する特性を持っています。スタッフレビューでも、室内での使用においては音切れがないとの報告が多く見られます。ただし、人混みなど電波干渉が激しい環境では、一部のユーザーから接続が途切れるという報告もあり、使用環境によっては完全に安定性を保証できるわけではありません。しかし、全体的には高い接続安定性を持つと言えるでしょう。

本製品の入力端子はUSB-Cのみであり、光デジタル、AUX（3.5mmステレオミニジャック）、RCAといった汎用的な入力端子は搭載していません。このため、テレビや古いオーディオ機器など、USB-C以外の出力を持つデバイスとの接続には対応していません。主にスマートフォン、タブレット、Nintendo Switch、PS5など、USB-Cポートを持つ比較的新しいデバイスとの接続に特化しています。多様な機器に接続したいユーザーにとっては、入力端子の選択肢が限られる点がデメリットとなります。

本製品はUSB-C接続のドングル型であるため、接続先のデバイスからUSBバスパワーで電源を供給されて動作します。ACアダプターや内蔵バッテリーは不要であり、別途電源を用意する必要がありません。これにより、非常にコンパクトで持ち運びやすく、ケーブルの取り回しもシンプルになります。パソコンやゲーム機、スマートフォンなど、USB-Cポートを持つデバイスに直接接続するだけで使用できるため、手軽にワイヤレスオーディオ環境を構築したいユーザーにとって便利な機能です。

本製品はBluetooth 5.4に対応しており、これは現時点でのBluetoothの最新バージョンの一つです。Bluetooth 5.4は、従来のバージョンと比較して、通信速度の向上、通信範囲の拡大、そして電力効率の改善が図られています。これにより、より安定したワイヤレス接続と、接続デバイスのバッテリー消費を抑える効果が期待できます。また、LE Audioへの対応も示唆されており、将来的なオーディオ技術の進化にも対応できる可能性を秘めています。最新のBluetooth技術による恩恵を受けたいユーザーにとって、重要なポイントです。