TVTKE コーヒーマシン NSJ20250523-15

本製品には全自動ミルク泡立て機能は搭載されていません。付属のミルク泡立て器（スチームノズル）を使用し、手動でミルクを泡立てる必要があります。これにより、カプチーノやラテなどのミルクアレンジが可能ですが、泡立てにはある程度のコツと慣れが必要です。全自動タイプのようにボタン一つで一定の品質のフォームミルクが得られるわけではありません。手動ならではの自由度はありますが、手軽さや安定性を重視する方には向きません。使用後はノズルの洗浄が必須です。

本製品には、2杯同時にエスプレッソを抽出できる機能が備わっています。付属のポートフィルターには通常、2杯分のコーヒー粉をセットできるダブルバスケットが使用可能です。これにより、一度の抽出作業でエスプレッソを2カップ用意することができます。夫婦や友人と一緒にコーヒーを飲む際に便利で、一杯ずつ抽出するよりも時間と手間を省けます。ただし、同時に抽出する場合も、コーヒー粉のセットやタンピング、抽出開始・停止の操作は手動で行う必要があります。

製品情報にはお湯取り出し機能に関する記載がありません。そのため、コーヒー抽出とは独立して、飲用可能な温かいお湯を供給する機能は搭載されていないと考えられます。インスタントコーヒーや紅茶など、コーヒー以外の温かい飲み物を作る際にお湯が必要な場合は、別途電気ケトルなどを用意する必要があります。この機能がない点は、多用途にマシンを活用したい方にとっては少し不便に感じられるかもしれません。

製品情報にカップウォーマー機能に関する記載はありません。一般的に、コンパクトな低価格帯のセミオートマシンにはこの機能は搭載されていないことが多いです。エスプレッソは温度が非常に重要なので、抽出前にカップを温めておくことで、より美味しく楽しむことができます。本製品で抽出する際は、手動でお湯などでカップを予熱することをおすすめします。この一手間を加えることで、エスプレッソの風味を長く保つことができます。

セミオートタイプのエスプレッソマシンであるため、全自動マシンにあるような「脱着式抽出ユニット」は搭載されていません。コーヒーの抽出は、ポートフィルターにセットしたコーヒー粉に直接お湯を通す方式です。マシンの清掃は、主にポートフィルターやバスケット、ドリップトレイ、水タンク、そしてシャワーヘッド部分（本体側）やスチームノズルの清掃が中心となります。全自動マシンの抽出ユニット清掃とは異なる方式となり、本体内部の構造によっては、全自動機の脱着式ユニットに比べて内部清掃がしにくい場合があります。

製品情報には「ワンボタン操作」と記載されており、抽出量や温度、濃度などを細かく設定して記憶させておくようなプログラム設定機能は搭載されていないと考えられます。基本的なエスプレッソ抽出は、ボタンを押して開始し、希望の量になったら再度ボタンを押して停止する手動操作が主となるでしょう。毎回同じ品質のコーヒーを淹れるためには、使用者が抽出時間などを調整する必要があります。様々な種類のコーヒーメニューを自動で淹れ分けたり、自分好みの設定を登録しておきたい方には機能不足です。