オーム(OHM) コーヒーミル 電動 COK-OR100

本製品はブレード式を採用しており、コーヒー豆を粉砕する方式です。この方式は、豆を叩き割るようにして細かくするため、粒度が不均一になりやすく、挽きムラが生じやすいという特徴があります。コーヒーの風味を最大限に引き出すためには、粒度が均一であることが重要ですが、ブレード式ではその点で臼式（コーン式やフラット式）に劣ります。そのため、コーヒーの味を追求したい方や、エスプレッソのような精密な挽き目が求められる場合には、物足りなさを感じる可能性があります。手軽に挽ける反面、味の均一性においては妥協が必要です。

本製品には、挽き目の細かさを段階的に調整する機能は搭載されていません。粗挽きから細挽きまで、フタを押す時間によって挽き具合を調整する方式ですが、これはあくまで目安であり、細かく設定された段階数を持つ臼式ミルとは異なり、狙った通りの粒度を正確に再現することは難しいです。コーヒーの抽出方法に合わせて最適な粒度を選ぶことが重要ですが、本製品ではその調整幅や精度に限界があります。様々な抽出方法を試したい方や、こだわりの一杯を追求したい方には、物足りない機能と言えるでしょう。

本製品には、コーヒー豆を挽く際に発生する静電気を抑制する機能は搭載されていません。そのため、挽いた粉がミルの出口や容器の内側に付着しやすく、飛び散ったり、計量カップに移し替える際にこぼれたりする可能性があります。特に微粉が多い場合や、細かく挽いた場合に静電気が発生しやすいため、使用後の掃除の手間が増えることが予想されます。静電気防止機能があると、粉の取り扱いが格段に楽になるため、この機能がない点は残念なポイントです。

スタッフのレビューによると、本製品の動作音は「結構大きい」とのことです。電動コーヒーミルは一般的に豆を粉砕する際に音が発生しますが、ブレード式は特に音が大きくなる傾向があります。集合住宅にお住まいの方や、早朝・深夜にコーヒーを淹れる方にとっては、この騒音は気になる可能性があります。挽く速度については明記されていませんが、ブレード式は一般的に高速で回転するため、短時間で挽ける反面、騒音や摩擦熱の原因となることがあります。静音性を重視する方には向かない可能性があります。