Canon IXY650m

2,020万画素のCMOSセンサーを搭載していますが、撮像素子サイズは1/2.3型であり、より大型のセンサーを搭載したモデルと比較すると、暗所でのノイズや背景ボケの表現力に限界があります。しかし、一般的なスナップ撮影や日中の撮影においては十分な画質を提供します。

光学12倍ズームを搭載しており、遠くの被写体にもある程度近づくことができます。しかし、参考スペックにある20倍ズームと比較すると、望遠性能はやや劣ります。運動会やイベントなどで被写体に近づけない場面では、もう少しズーム倍率が高いモデルが有利になるでしょう。

「こだわりオート」やオートズーム機能など、初心者でも簡単にきれいな写真が撮れるように配慮されています。スマイルシャッターやセルフタイマー機能も充実しており、手軽に撮影を楽しめます。ただし、マニュアル設定やカスタマイズ性は限定的である可能性があり、より高度な撮影を求めるユーザーには物足りないかもしれません。

バッテリーに関する具体的な持続時間や性能についての情報が不足しています。コンパクトデジタルカメラの場合、バッテリー持ちは限られる傾向があるため、長時間の撮影を予定している場合は、予備バッテリーの準備や充電方法の確認が必要です。USB充電対応などの利便性も不明です。

光学12倍ズーム、光学式手ブレ補正、Wi-Fi対応など、この価格帯としては標準的な機能を備えています。特に、独特のレトロな画質表現ができる点はユニークですが、SDカードがマイクロSDのみ対応という制約や、充電の不便さといった点も考慮が必要です。コストパフォーマンスは悪くありませんが、価格以上の突出した魅力があるとは言えません。