
AUDIX VX10
の評価
商品概要
AUDIX VX10は、ライブや放送用途に特化したボーカル用コンデンサーマイクです。40Hzから20kHzまでの幅広い周波数帯域でフラットなサウンドを提供し、ボーカルやスピーチのディテールを豊かに捉え、リアルなサウンドを実現します。カーディオイド(単一指向性)を採用しているため、ステージ上でもボーカルの音声を的確に拾い、不要な音の混入を抑えます。21mmの金蒸着ダイヤフラムは歪みの少ない正確な音声を保証し、内蔵された多段ポップフィルターはポップガードなしでも破裂音を軽減します。ボーカルだけでなく、ギター、木管楽器、ブラス、パーカッション、ドラム、ピアノなど、様々な楽器の録音にも対応可能です。
商品スペック
サイズ・重量
機能一覧
単一指向性、双指向性、無指向性など、音を拾う方向を切り替えられる機能です。単一指向性に設定すると、マイクの正面からの音だけをクリアに拾い、側面や背面の不要な音を抑えることができます。これにより、ボーカル録音やポッドキャストで話し手の声だけを際立たせたい場合に最適です。双指向性に切り替えれば、マイクの前後の音を拾うため、インタビューなどで向かい合って座る二人を同時に録音するのに適しています。無指向性に設定すると、マイクの全方向からの音を均等に拾うため、部屋全体のアンビエントな響きや、複数の楽器の音を自然に収音したい場合に役立ちます。この機能により、様々な録音環境や目的に合わせてマイクの特性を柔軟に調整し、より意図した通りのサウンドを得ることが可能になります。
VX10は単一指向性(カーディオイド)のみに対応しており、指向性を切り替える機能は搭載されていません。これは、ボーカルやスピーチなど、特定の音源をクリアに捉えることに特化した設計思想によるものです。様々な環境や音源に対応したい場合は、指向性切り替え機能を持つマイクを検討する必要がありますが、ボーカル用途に限定すれば、この仕様はむしろメリットとも言えます。
低周波数のノイズ(例えば、エアコンの動作音、振動による振動音、風切り音など)を軽減する機能です。このフィルターをオンにすることで、録音したい音源以外の不要な低音域のノイズを効果的にカットし、クリアで明瞭な音質を得ることができます。特に、ボーカル録音やアコースティック楽器の録音など、繊細な音を捉えたい場合に、低域のノイズが混入するのを防ぎ、クリーンなサウンドを実現するのに役立ちます。また、近接効果による過剰な低音域の強調を抑えたい場合にも有効です。これにより、ミックス作業の際に低域の処理にかかる手間を減らし、よりプロフェッショナルなサウンドプロダクションに貢献します。
VX10にはローカットフィルター機能が搭載されているか明記されていません。しかし、追加商品情報に「多段ポップフィルターを内蔵したスチールメッシュグリルを搭載、ポップガード無しでも破裂音を軽減させることができます」との記載があり、これは低域のノイズ(ポップノイズなど)を軽減する効果があると考えられます。厳密なローカットフィルター機能の有無は不明ですが、それに類するノイズ軽減機能は備わっていると推測されます。
入力される音声信号のレベルを減衰させる機能です。非常に大きな音源(例えば、ドラムのキックやスネア、ギターアンプなど)を録音する際に、マイク内部の回路が音圧によって歪んでしまうのを防ぎます。このスイッチをオンにすることで、音割れを防ぎ、クリアで歪みのないサウンドを捉えることができます。また、ボーカルでも声量が大きいシンガーや、シャウトなどを録音する際に、急激な音圧の変化に対応し、安定した録音を行うのに役立ちます。これにより、ダイナミックレンジの広い音源でも安心して録音を進めることができます。
商品情報にはパッドスイッチ機能に関する記載がありません。そのため、この機能は搭載されていないと考えられます。大音量の音源を録音する際には、オーディオインターフェースやミキサー側で入力レベルを調整する必要があります。ライブ用途では問題になりにくいですが、スタジオでの大音量ソースの録音には注意が必要です。
マイクスタンドやブームアームに取り付けるための専用ホルダー(ショックマウント)が付属または対応している機能です。ショックマウントは、マイク本体をサスペンションのように保持することで、床やスタンドからの振動がマイクに伝わるのを効果的に防ぎます。これにより、足音、ドアの開閉音、デスクの振動など、意図しない低周波のノイズが録音されるのを防ぎ、クリアでクリーンな音声収録を実現します。特に、ボーカル録音やナレーション収録など、わずかなノイズも避けたい場合に、その効果を発揮します。これにより、よりプロフェッショナルな品質の録音が可能になります。
VX10には専用マイクホルダーが付属していますが、これがショックマウントであるかどうかの明記はありません。しかし、ハンドヘルドマイクとしてライブやスタジオでの使用を想定した場合、振動対策は重要です。商品情報には「専用マイクホルダー(3/8-5/8変換ネジ付属)、ポーチ」と記載されており、ショックマウント機能が含まれているかは不明確です。最上位製品のような明確なショックマウントの付属や対応については、情報が不足しています。
XLRケーブルを通じて、コンデンサマイクに+48Vの電源を供給する機能です。コンデンサマイクは、その繊細な振動板を動作させるために外部からの電源供給が必要であり、このファンタム電源供給機能は、マイクが正常に動作するための必須条件となります。この機能が搭載されていることで、別途ファンタム電源ユニットを用意することなく、オーディオインターフェースやミキサーに直接接続してマイクを使用できます。これにより、セットアップが簡素化され、より手軽に高品質なコンデンサマイクのサウンドを活用できます。プロフェッショナルなレコーディング環境では標準的な機能ですが、マイク自体の性能を引き出すために重要です。
VX10はコンデンサーマイクであり、XLR接続を採用していることから、ファンタム電源(+48V)の供給が必須です。この機能はマイク自体が持つものではなく、接続するオーディオインターフェースやミキサー側で供給されるものです。したがって、VX10を使用するには、ファンタム電源供給が可能な機器が別途必要となります。これはプロ仕様のコンデンサーマイクとしては標準的な要件です。
SHOPSTAFFによる評価スコア
AUDIX VX10は、ライブパフォーマンスやスタジオでのボーカル録音に焦点を当てた、優れたコンデンサーマイクです。その単一指向性はボーカルを際立たせるのに効果的で、内蔵ポップフィルターは実用性が高いです。周波数特性はボーカルに適していますが、ETHOSのような広帯域・フラットな特性と比較すると、楽器録音における汎用性や微細なニュアンスの再現性ではやや劣る可能性があります。しかし、5万円という価格帯では、ライブでの使用に耐えうる堅牢性とクリアなボーカルサウンドを提供しており、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。耐久性もAUDIX製品らしく高いと予想され、長期間の使用が期待できます。
ブランド・メーカー詳細
おすすめのポイント
- ライブパフォーマンスに最適なクリアなボーカルサウンド
- 内蔵ポップフィルターによる破裂音軽減効果
- ボーカル録音に特化した単一指向性
- 堅牢な作りと信頼性の高いブランド
- 価格帯に対して優れたコストパフォーマンス
注意点
- ファンタム電源(+48V)に対応したオーディオインターフェースまたはミキサーが別途必要です。
- 精密機器のため、落下や強い衝撃を与えないよう注意して扱ってください。
- 湿気や埃の多い場所での保管は避けてください。
- 定期的なクリーニングで性能を維持してください。
おすすめな人
- ライブハウスやイベントでボーカルパフォーマンスを行うミュージシャン
- 自宅で歌ってみた動画やボーカルパートを録音したい方
- クリアで明瞭なボーカルサウンドを求める方
- 耐久性の高いハンドヘルドマイクを探している方
- コストパフォーマンスを重視するレコーディング初心者
おすすめできない人
- 指向性の切り替え機能が必要な方
- 非常に繊細なアコースティック楽器の録音を主に行う方
- USB接続で手軽にPCに繋ぎたい方
- スタジオでの多重録音で、様々な音源に対応できる汎用性の高いマイクを求める方
おすすめの利用シーン
- ライブ会場でのボーカルパフォーマンス
- スタジオでのボーカルレコーディング
- カラオケや歌ってみた動画の収録
- スピーチやプレゼンテーションのマイクとして
- ギターアンプやドラムの近接マイキング(楽器によっては適性あり)
非推奨な利用シーン
- 屋外での風切り音の影響を受けやすい環境での録音
- アコースティックギターやピアノなどの繊細な楽器のクローズマイキング
- ステレオ録音やアンビエント録音
- DJプレイやステージ上での楽器演奏のモニタリング
よくある質問(Q&A)
Q.VX10はどのような用途に適していますか?
Q.VX10の音質の特徴は何ですか?
Q.VX10は、ポップノイズ対策はされていますか?
Q.VX10は単一指向性マイクですか?
Q.VX10の付属品は何ですか?
SHOPSTAFF 評価ランキング
AKG C414 XLS ステレオペアセットは、歴代モデルのサウンドを忠実に再現した高品位コンデンサーマイクです。フラットな特性で原音のニュアンスをありのままに収音し、リアリティのあるサウンドを実現します。
指向性パターン | 9段階切り替え可能(単一指向性、双指向性、無指向性、およびそれらの中間を含む) | 周波数特性 | 20Hz - 20000 Hz |
最大音圧レベル(SPL) | 140 dB SPL | ノイズレベル(自己ノイズ) | 6 dBA |
接続方式 | XLR 3ピンメス | 電源 | ファンタム電源(+48V) |
ボディ素材 | アルミニウム | 付属品 | ショックマウント(H85)×2, ウインドスクリーン(W414)×2, マイクホルダー(SA60)×2, ステレオアーム(H50), 特性データシート×2, 布製ポーチ×2, キャリングハードケース |
AKG C414 XL IIは、伝説的なC12マイクの特性を受け継ぎ、煌びやかで存在感のあるサウンドを提供するサイドアドレス型コンデンサーマイクロホンです。ボーカルや楽器の魅力を最大限に引き出します。
指向性パターン | 無指向性/ワイドカーディオイド/カーディオイド/ハイパーカーディオイド/双指向性と各々の間(9段階切り替え) | 周波数特性 | 20Hz~20k Hz |
最大音圧レベル(SPL) | 140 dB SPL | ノイズレベル(自己ノイズ) | 6 dB SPL (Aウェイト) |
接続方式 | XLR 3ピン | 電源 | ファンタム DC48V/約4.5mA |
ボディ素材 | オールメタルシャーシ | 付属品 | サスペンション付ホルダー(H85), ウインドスクリーン(W414), ポップスクリーン(PF80), 布製ポーチ, キャリングハードケース |
AKG C414 XLⅡ-Y4は、9種類の指向性パターンを持つプロフェッショナル仕様のコンデンサーマイクです。往年の名機C12のサウンドキャラクターを再現し、ボーカルや楽器の存在感を際立たせるサウンドが特徴です。
指向性パターン | 9段階(無指向性/ワイドカーディオイド/単一指向性/ハイパーカーディオイド/双指向性と各々の間) | 周波数特性 | 20Hz - 20k Hz |
最大音圧レベル(SPL) | 140 dB SPL | ノイズレベル(自己ノイズ) | 6 dBA |
接続方式 | XLR | 電源 | ファンタム電源(+48V) |
ボディ素材 | メタル製 | 付属品 | ショックマウント(H85)、ウインドスクリーン(W414)、ポップスクリーン(PF80)、データシート、布製ポーチ、キャリングハードケース |
AKG C414 XLSは、伝説的なC414シリーズの正統な後継機であり、プロフェッショナルなレコーディングに求められるあらゆる要求に応える高性能コンデンサーマイクロホンです。そのクリアでニュアンス豊かなサウンドは、ボーカルから楽器まで幅広い音源に対応します。
指向性パターン | 無指向性/ワイドカーディオイド/カーディオイド/ハイパーカーディオイド/双指向性と各々の間(9段階切り替え) | 周波数特性 | 20Hz - 20k Hz |
最大音圧レベル(SPL) | 140 dB SPL | ノイズレベル(自己ノイズ) | 6 dB SPL (Aウェイト) |
接続方式 | XLR 3ピン | 電源 | ファンタム DC48V/約4.5mA |
ボディ素材 | オールメタルシャーシ | 付属品 | ショックマウント(H85)、ウインドスクリーン(W414)、ポップスクリーン(PF80)、布製ポーチ、キャリングハードケース |
AUSTRIAN AUDIO CC8 Stereo Setは、伝説的なCK1カプセルからインスピレーションを受けたOCC7カプセルを搭載したスモールダイアフラム・コンデンサーマイクです。ナチュラルでオープンなサウンドが特徴です。
指向性パターン | 単一指向性(カーディオイド) | 周波数特性 | 20Hz~20k Hz |
最大音圧レベル(SPL) | 156 dB SPL | ノイズレベル(自己ノイズ) | 6 dBA |
接続方式 | XLR 3ピンオス | 電源 | ファンタム電源(+48V) |
ボディ素材 | 金属製 | 付属品 | ショックマウント, マイクケース, ウインドスクリーン, ホルダー, ステレオバー |