Neumann TLM 103 MTラージダイアフラム SG2 木箱 【国内正規品】 008431 マットブラック

TLM 103は単一指向性のみに対応しており、指向性を切り替える機能はありません。単一指向性マイクは、マイクの正面からの音を最も良く拾い、周囲の音を遮断する特性があります。そのため、周囲のノイズを抑えて特定の音源をクリアに録音するのに適しています。インタビューやボーカル録音など、特定の音源に集中したい場合に有効です。複数の音源を同時に録音する場合には不向きです。

TLM 103にはハイパスフィルター機能は搭載されていません。そのため、低音域のノイズをカットしたい場合は、別途ハイパスフィルターを使用するか、録音後に編集ソフトで処理する必要があります。ポップノイズやエアコンの低周波ノイズなど、不要な低音をカットすることで、よりクリアな音質で録音できます。特にボーカル録音においては、ポップノイズ対策が重要です。

TLM 103にはPAD（アッテネーター）機能は搭載されていません。PAD機能は、大音量の音源を録音する際に、マイクの過大入力を防ぎ、音の歪みを抑えるために使用されます。TLM 103で大音量の音源を録音する場合は、オーディオインターフェース側の入力レベルを調整する必要があります。ドラムやギターアンプなど、音圧レベルの高い音源を録音する際には注意が必要です。

TLM 103にはショックマウントは内蔵されていません。そのため、外部からの振動を遮断するためには、別途ショックマウントを用意する必要があります。ショックマウントを使用することで、床やマイクスタンドからの振動がマイクに伝わりにくくなり、よりクリアな音質で録音できます。特に、レコーディングスタジオなど、振動の影響を受けやすい環境での使用には必須と言えるでしょう。

TLM 103は、U87Aをベースにしたラージダイアフラムカプセルを搭載しています。このカプセルは、クリアで自然な音質を実現するために専用設計されており、ボーカルや楽器の繊細なニュアンスを捉えることができます。特に、中高域の表現力に優れており、ボーカル録音においては、声の輪郭を際立たせ、存在感を高める効果があります。プロの現場でも広く使用されている実績のあるカプセルです。

TLM 103は、アナログ出力のみに対応しており、デジタル出力機能は搭載されていません。デジタル接続で録音を行う場合は、別途オーディオインターフェースが必要になります。オーディオインターフェースを使用することで、TLM 103からのアナログ信号をデジタル信号に変換し、PCに録音することができます。高音質での録音を実現するためには、高品質なオーディオインターフェースを選ぶことが重要です。