AKG C414 XLⅡ-Y4 コンデンサーマイク

C414 XLII-Y4は、9段階の指向性パターンを選択可能です。無指向性、ワイドカーディオイド、単一指向性、ハイパーカーディオイド、双指向性と、それらの中間的な特性を選択できます。これにより、録音環境や目的に応じて最適な集音範囲を設定でき、様々な用途に対応できます。例えば、複数の話者を録音する場合には無指向性、周囲のノイズを抑えたい場合には単一指向性といった使い分けが可能です。

C414 XLII-Y4は、ローカットフィルター（ハイパスフィルター）を搭載しています。ローカットフィルターは、低域のノイズをカットし、よりクリアな音質で録音するために使用します。例えば、空調ノイズや風切り音、床の振動など、不要な低周波ノイズを軽減する効果があります。C414 XLII-Y4では、ローカットフィルターの周波数を複数段階で切り替えることができ、録音する音源や環境に合わせて細かく調整できます。

C414 XLII-Y4は、PAD（アッテネーター）機能を搭載しています。PADは、入力信号を減衰させる機能で、大音量の音源を録音する際にマイクの過大入力を防ぎ、音の歪みを抑えるために使用します。例えば、ドラムやギターアンプなど、音圧レベルの高い音源を録音する際に有効です。C414 XLII-Y4では、PADの減衰量を複数段階で切り替えることができ、音源に合わせて最適なレベルに調整できます。

C414 XLII-Y4には、ショックマウントは内蔵されていません。外部からの振動を遮断するためには、別途ショックマウントを用意する必要があります。ショックマウントを使用することで、床からの振動やマイクスタンドを伝わる振動など、不要なノイズを軽減し、よりクリアな音質で録音できます。特に、繊細な音を録音する場合には、ショックマウントの使用を推奨します。

C414 XLII-Y4は、AKG往年の名機「C12」の特性を再現した専用設計のカプセルを搭載しています。このカプセルは、4kHz以上でブーストがかかるハイ上がりの周波数特性を持ち、輪郭のはっきりとしたヌケ感のあるサウンドを出力します。ボーカルやリード楽器など、音源の存在感を際立たせたい場合に最適です。また、金蒸着が施された1インチの大口径ダイヤフラムを搭載し、原音の繊細な質感や感情を忠実に再現します。

C414 XLII-Y4は、デジタル出力機能は搭載されていません。XLR端子からのアナログ出力のみに対応しています。デジタル録音を行う場合は、別途オーディオインターフェースなどを使用して、アナログ信号をデジタル信号に変換する必要があります。オーディオインターフェースの性能によって音質が左右されるため、高品質なものを選ぶことをおすすめします。