Canon iVIS HF G10

本製品は光学式手ブレ補正機能（パワードIS＋ダイナミックモード）を搭載しており、ズームアップ時の大きな揺れや歩き撮り時の手ブレを効果的に補正します。特にワイド（広角）側では、スタンダードモード比約14倍の広範囲を補正できるため、動きながらの撮影や、手持ちでの長時間の撮影でも安定した映像を記録することが可能です。これにより、運動会や旅行など、動きの多いシーンでもブレの少ないクリアな映像を残すことができます。

本製品の商品情報には、特定の被写体を自動で追尾し続ける「追尾フォーカス機能」に関する明確な記載はありません。顔を認識してピントを合わせる「フェイスキャッチテクノロジー」は搭載されていますが、これは動く被写体全般を追尾する機能とは異なります。そのため、動き回る子供やペットなど、予測不能な動きをする被写体を撮影する際には、手動でのピント合わせや、被写体の動きを予測したフレーミングが必要となる場合があります。

本製品には、専用の「ナイトモード」という機能名の記載はありませんが、新開発のHD CMOS PROセンサーは従来比で約2.6倍の受光面積を持ち、暗いシーンでも明るく撮影できる性能を備えています。また、映像エンジンDIGIC DVⅢにより、高感度撮影時の低ノイズ化が図られています。これにより、薄暗い室内や夜景など、光量が少ない場所での撮影においても、ノイズを抑えつつ比較的明るい映像を記録することが可能です。

本製品の商品情報には、風切り音を自動で低減する「風音低減機能」に関する明確な記載がありません。屋外での撮影時には、風の影響で音声にノイズが混入する可能性があります。クリアな音声を重視する場合には、別途外部マイクの使用や、風防などのアクセサリーを検討する必要があるかもしれません。内蔵マイクでの収録では、風の強い環境下での音声品質には限界があることを理解しておく必要があります。

本製品は、撮影した映像に絵や文字を書いたり、星マークで飾り付けができる「タッチデコレーション」機能を搭載しており、再生時に映像を楽しくカスタマイズできます。また、「シナリオモード」は、テーマに沿って撮影シーンを案内し、ストーリー仕立ての映像を簡単に作成できるため、簡易的な編集要素を含んでいます。ただし、本格的なカット編集や複数の映像の結合といった高度な編集機能は、パソコンなどの外部ソフトウェアで行うことが前提となります。

本製品には、撮影した映像をWi-Fi経由でスマートフォンやタブレットに転送する機能は搭載されていません。映像データを共有したり、SNSにアップロードしたりする際には、USBケーブルでパソコンに接続するか、SDカードを取り出してデータを移行する必要があります。現代のビデオカメラに多く見られるワイヤレスでの手軽なデータ転送機能がないため、撮影後のデータ管理や共有には一手間かかることを考慮する必要があります。