RODE NTG3B コンデンサーマイク NTG3B

NTG3Bは単一指向性であり、指向性を変更する機能はありません。特定の方向からの音を捉え、周囲のノイズを抑制することに特化しています。インタビューやナレーションなど、特定の音源をクリアに録音したい場合に有効です。指向性可変機能が必要な場合は、別途指向性可変機能付きのマイクを選択するか、録音後にソフトウェアで調整する必要があります。

NTG3Bには、80Hzのハイパスフィルターが内蔵されています。この機能を使用することで、空調ノイズや風切り音、ポップノイズなどの低周波ノイズを効果的に軽減できます。特に、屋外での収録や、空調が効いた室内での収録において、クリアな音質を保つために重要な機能です。ハイパスフィルターを使用しない場合は、より自然な低音域を録音できますが、ノイズの影響を受けやすくなるため、状況に応じて使い分けることが推奨されます。

NTG3BにはPAD（アッテネーター）機能は搭載されていません。PAD機能は、大音量の音源を録音する際に、マイクの過大入力を防ぎ、音の歪みを抑制する機能です。NTG3Bで大音量の音源を録音する場合は、オーディオインターフェースやミキサー側で入力レベルを調整する必要があります。過大入力による音の歪みを防ぐために、事前のレベルチェックが重要です。

NTG3Bにはショックマウントは内蔵されていません。ショックマウントは、マイクスタンドやブームアームからの振動がマイクに伝わるのを防ぎ、ノイズを低減するアクセサリーです。NTG3Bを使用する際は、別途ショックマウントを用意することを推奨します。特に、振動が多い環境での使用や、繊細な音を録音する場合は、ショックマウントの使用が効果的です。

NTG3Bは、放送業界標準の音質を提供する専用設計のカプセルを搭載しています。このカプセルは、広い周波数特性と低い自己ノイズを実現し、クリアで自然な音質を提供します。また、RFバイアス技術により、温度変化や湿度に対する安定性も向上しています。プロの現場での使用に耐えうる、信頼性の高いカプセルです。

NTG3Bは、アナログ出力のみに対応しています。デジタル出力を使用する場合は、別途オーディオインターフェースなどを使用する必要があります。XLR端子から出力されるアナログ信号を、オーディオインターフェースでデジタル信号に変換し、PCなどに取り込みます。デジタル接続に比べると、音質の劣化が懸念されますが、高品質なオーディオインターフェースを使用することで、その差を最小限に抑えることができます。