AKG C414 XLS-Y4 コンデンサーマイク

C414 XLS-Y4は9段階の指向性切替機能を搭載しています。無指向性、ワイドカーディオイド、単一指向性、ハイパーカーディオイド、双指向性と、それぞれの間の特性を選択可能です。これにより、様々な録音環境や音源に合わせた最適な集音範囲を設定でき、周囲のノイズを抑えたり、複数の音源をバランス良く集音したりすることが可能です。例えば、ボーカル録音では単一指向性、複数人での会話録音では無指向性など、用途に応じて使い分けることができます。

C414 XLS-Y4は、ローカットフィルター（ハイパスフィルター）を搭載しています。この機能を使用することで、空調ノイズや風切り音、床の振動など、不要な低周波ノイズを効果的にカットし、よりクリアな録音を実現できます。特にボーカル録音においては、ポップノイズを軽減する効果も期待できます。ローカットフィルターは、録音後の編集作業を軽減し、より自然なサウンドを得るために重要な機能です。

C414 XLS-Y4は、PAD（アッテネーター）機能を搭載しており、入力音圧レベルを-6dB、-12dB、-18dBと3段階で減衰させることができます。これにより、ギターアンプやドラムなど、非常に大きな音量の音源を録音する際に、マイクの過大入力を防ぎ、音の歪みを抑えることができます。PAD機能は、ダイナミックレンジを広げ、より自然でクリアなサウンドを得るために不可欠な機能です。

C414 XLS-Y4にはショックマウントは内蔵されていません。そのため、外部からの振動を遮断するためには、別途ショックマウントを用意する必要があります。特に、レコーディングスタジオなど、外部からの振動を受けやすい環境で使用する場合は、ショックマウントの使用を強く推奨します。ショックマウントを使用することで、よりクリアでノイズの少ない録音が可能になります。

C414 XLS-Y4は、金蒸着が施された1インチの大口径ダイヤフラムを搭載しています。このダイヤフラムは、音源の急激な変化にも的確に対応するトランジェント特性に優れており、原音の繊細な質感や感情を忠実に再現します。また、2枚のダイヤフラムを平行に配置した「デュアル・ダイヤフラム構成」により、低音から高音までバランスの取れたクリアな音質を実現しています。ボーカル、楽器など、様々な音源に対応できる汎用性の高いカプセルです。

C414 XLS-Y4は、デジタル出力機能には対応していません。XLR端子からのアナログ出力のみとなります。デジタル録音を行う場合は、別途オーディオインターフェースなどを使用して、アナログ信号をデジタル信号に変換する必要があります。デジタル出力が必要な場合は、他のマイクを検討する必要があります。