三菱電機(MITSUBISHI ELECTRIC) IHジャー炊飯器 備長炭炭炊釜 5.5合炊き NJ-VV106-W

この炊飯器には、炊飯時に高圧力をかけてお米の甘みや粘りを引き出す「圧力炊飯機能」は搭載されていません。圧力IH炊飯器と比較すると、炊き上がりの食感や風味の深みにおいて、より一層のレベルアップを求める場合には、この機能の有無が影響する可能性があります。しかし、IHの火力で十分にお米の旨味を引き出すことは可能です。

お米の産地や品種に合わせて最適な炊き方を自動で調整する「銘柄炊き分け機能」は、この炊飯器には搭載されていません。そのため、特定のブランド米の個性を最大限に引き出したい場合には、手動での炊飯設定や、銘柄炊き分け機能付きのモデルを検討する必要があります。ただし、一般的なお米であれば、IHの力で美味しく炊き上げることができます。

本製品には「備長炭炭炊釜」と「5層厚釜」が採用されており、高い蓄熱性と遠赤外線効果により、お米の芯までしっかりと熱を伝えます。これは、土鍋で炊いたご飯のようなふっくらとした食感と甘みを引き出すことに貢献します。土鍋そのものではありませんが、素材と構造によって土鍋炊きに近い美味しさを実現しようとしています。

この炊飯器には、炊飯後にご飯のうるおいを保つための「スチーム保温機能」は搭載されていません。保温時には、一般的なIH炊飯器と同様の方法でご飯の温度を保ちますが、長時間の保温でご飯が乾燥する可能性はあります。炊きたてに近い状態を長時間保ちたい場合は、スチーム保温機能付きのモデルや、保温時間を短くするなどの工夫が必要です。

この炊飯器は、炊飯機能に特化しており、パン生地の発酵や焼き上げを行う「パン発酵・焼き機能」は搭載されていません。パン作りをしたい場合は、専用のホームベーカリーやオーブンレンジなどの調理家電をご利用いただく必要があります。炊飯器でパン作りができるモデルもありますが、本製品は炊飯に集中した設計となっています。

本製品には、ローストビーフやヨーグルトなどを作るための「低温調理機能」は搭載されていません。低温調理には、食材を長時間のあいだ一定の温度に保つ精密な温度管理能力が求められます。この炊飯器は、炊飯・保温に最適化された温度制御システムを備えているため、調理用途での低温調理には対応しておりません。

この炊飯器には、炊飯時に発生する蒸気を大幅に抑える「蒸気レス機能」や「蒸気カット機能」は搭載されていません。そのため、炊飯中は蒸気が発生します。設置場所によっては、蒸気による結露や壁紙への影響を考慮する必要があります。蒸気の発生を抑えたい場合は、蒸気カット機能付きのモデルを選ぶことをお勧めします。