CyberPower CPJ500

停電発生時、バッテリーから電力を供給し、接続機器の動作を維持します。CPJ500は常時商用給電方式を採用しており、通常時は商用電源から直接電力を供給し、停電時にバッテリーへ切り替えます。切り替え時間は数ミリ秒と短く、一般的なPCやNASであれば問題なく動作を継続できます。ただし、瞬断に弱い一部の機器では注意が必要です。バッテリー運転への切り替えは自動で行われ、ユーザーが手動で操作する必要はありません。これにより、作業中のデータ損失やシステム停止を防ぎ、安全なシャットダウンやデータ保存の時間を確保できます。

雷サージ保護機能は、雷やその他の原因で発生する過電圧から接続機器を保護します。CPJ500は、雷サージ保護回路を内蔵しており、コンセントを通じて侵入する異常電圧を吸収し、接続機器へのダメージを防ぎます。この機能により、落雷によるPCや周辺機器の故障リスクを低減できます。ただし、雷サージ保護は万能ではなく、直撃雷など非常に強力な雷サージには対応できない場合があります。過信せず、必要に応じてより高性能な雷保護機器との併用を検討してください。

バッテリー残量表示機能により、UPSのバッテリー残量を把握できます。CPJ500は、LCDディスプレイを搭載しており、バッテリー残量をパーセント表示やグラフィック表示で確認できます。また、バッテリー残量が少なくなると、警告音や視覚的な表示で知らせてくれます。これにより、停電時にどのくらいの時間電力が供給できるかを予測し、計画的なシャットダウンやデータ保存を行うことができます。ただし、バッテリー残量表示はあくまで目安であり、実際の稼働時間は接続機器の消費電力によって変動します。

バッテリー寿命通知機能は、バッテリーの交換時期を知らせる機能です。CPJ500は、バッテリーの劣化を監視し、寿命が近づくとLCDディスプレイや警告音で通知します。これにより、バッテリーの性能低下による予期せぬシステム停止を防ぎ、適切なタイミングでバッテリー交換を行うことができます。バッテリーの寿命は通常3〜5年程度ですが、使用状況や環境によって異なります。定期的にバッテリーの状態を確認し、必要に応じて交換することをお勧めします。バッテリー交換時期の通知は、UPSを安全かつ効率的に使用するために重要な機能です。

自動シャットダウン機能は、停電時に接続されたPCを安全にシャットダウンさせる機能です。CPJ500は、PowerPanel Personalソフトウェアに対応しており、停電発生時にPCを自動的にシャットダウンさせることができます。これにより、作業中のデータ損失やファイル破損のリスクを低減し、システムを安全に保護することができます。自動シャットダウン機能を使用するには、事前にPowerPanel PersonalソフトウェアをPCにインストールし、設定を行う必要があります。また、PCとUPSをUSBケーブルで接続する必要があります。

自動電圧調整機能（AVR）は、入力電圧の変動を自動的に補正し、安定した電圧を接続機器に供給する機能です。CPJ500は、AVR機能を搭載しており、入力電圧が許容範囲を超えて変動した場合でも、自動的に電圧を調整し、100Vに近い状態に維持します。これにより、電圧変動による機器の誤動作や故障を防ぎ、安定した動作を確保します。ただし、AVR機能は、電圧を完全に一定に保つものではなく、あくまで許容範囲内に調整するものです。極端な電圧変動が発生する場合は、より高度な電圧調整機能を持つUPSの導入を検討してください。