シュナイダーエレクトリック(APC) BE425M-JP_E

停電発生時にバッテリーから電力を供給し、接続された機器の動作を維持します。この製品は常時商用給電方式を採用しており、通常時は商用電源から直接電力を供給し、停電時にバッテリーへ切り替えます。切り替え時間は数ミリ秒と短く、多くの機器で問題なく動作しますが、厳密な瞬断を許容できない機器では注意が必要です。バックアップ時間はこの製品の容量と接続機器の消費電力に依存し、PCやルーターなどの小電力機器であれば数分から数十分程度の動作が可能です。

雷サージ保護機能は、落雷などによって発生する過電圧から接続機器を保護します。雷サージは、電源線や通信線を伝って侵入し、電子機器に重大な損傷を与える可能性があります。この製品は、雷サージ吸収素子を内蔵しており、過電圧を抑制することで機器を保護します。ただし、直撃雷など非常に大きなエネルギーを持つ雷サージに対しては、保護しきれない場合があります。雷が多い地域では、より高性能な雷保護機器との併用をおすすめします。

バッテリー残量表示機能は、UPSのバッテリー残量をLEDや液晶画面で表示する機能です。バッテリー残量を確認することで、停電時にどの程度の時間、機器を動作させることができるかを把握できます。計画的なシャットダウンやデータ保存を行う上で重要な情報となります。ただし、この製品のバッテリー残量表示は、詳細な残量時間ではなく、段階的な表示である可能性があります。より正確な残量時間を知りたい場合は、UPS管理ソフトウェアの利用を検討してください。

バッテリー寿命通知機能は、UPSのバッテリーの寿命が近づいた際に、警告音やLED表示で通知する機能です。UPSのバッテリーは消耗品であり、使用時間とともに劣化していきます。劣化したバッテリーは、バックアップ時間が短くなったり、正常に動作しなくなる可能性があります。バッテリー寿命通知機能により、適切なタイミングでバッテリーを交換することで、UPSの信頼性を維持することができます。ただし、この製品はバッテリー交換ができないため、寿命が来たら本体ごと交換する必要があります。

自動シャットダウン機能は、停電発生時にUPSがバッテリー駆動に切り替わった後、あらかじめ設定した時間になると、接続されたPCを自動的にシャットダウンさせる機能です。これにより、停電によるデータ損失やシステム破損を防ぐことができます。自動シャットダウン機能を利用するには、専用のソフトウェアをPCにインストールし、UPSとPCをUSBケーブルで接続する必要があります。また、PCのOSが自動シャットダウン機能に対応している必要があります。

自動電圧調整機能（AVR）は、商用電源の電圧変動を自動的に補正し、安定した電圧を接続機器に供給する機能です。電圧が不安定な環境では、機器の誤動作や故障の原因となることがあります。AVR機能により、電圧変動による影響を軽減し、機器の安定動作を支援します。ただし、AVR機能で補正できる電圧範囲には上限があります。極端な電圧変動が発生する環境では、別途、電圧安定化装置の導入を検討してください。