カワムラサイクル ふわりす+(プラス) KFP16-42SB さんごピンク 42 KFP1642SB

車椅子にとって最も基本的な機能は、安全かつスムーズに移動できることです。手動車椅子の場合は、自走式であれば利用者が少ない力で車輪を回せる軽量フレームや、介助者が楽に押せる軽い取り回しが重要です。特に、大きな後輪と小さな前輪のバランス、適切なタイヤの空気圧、そして車軸の位置が安定性に影響します。電動車椅子の場合は、ジョイスティックやスイッチで直感的に操作できるシステムが不可欠です。坂道でのパワフルな走行性能や、狭い場所での小回り性能も求められます。バッテリーの持続時間や充電のしやすさも、長距離移動や外出先での利便性に直結します。段差乗り越え機能や、滑りやすい路面でのトラクションコントロール機能も、利用者の行動範囲を広げ、安全性を高める上で非常に重要です。安定した走行は、利用者の安心感と自立を支える基盤となり、介助者の負担も軽減します。これにより、自宅内だけでなく、外出時でも安心して使用できる信頼性が確保されます。

車椅子は利用者の身体にフィットすることで、快適性と健康維持に大きく貢献します。この機能は、座面の高さ、奥行き、幅、背もたれの角度、アームレストの高さ、フットレストの位置と角度などを細かく調整できることを指します。座面の高さが適切でないと、足が地面に届かなかったり、膝が上がりすぎたりして、姿勢が不安定になり、褥瘡（床ずれ）のリスクが高まります。背もたれの角度調整は、長時間の座り姿勢での背中や腰への負担を軽減し、リラックスできる体勢を提供します。アームレストの高さは、腕の疲労を軽減し、立ち上がり動作のサポートにもなります。フットレストの調整は、足のむくみを防ぎ、足首や膝への負担を和らげます。これらの調整機能は、利用者の体格変化や、その日の体調、あるいは使用する場面（食事、読書、移動など）に応じて最適な姿勢を保つために不可欠です。適切な調整は、身体への負担を減らし、二次的な健康問題の発生を防ぐ上で極めて重要であり、快適な日常生活を送るための基盤となります。

車椅子における安全性は最優先されるべき要素です。ブレーキ機能は、坂道での停止や、乗り降り時の車椅子の固定に不可欠です。利用者が自分で操作できる駐車ブレーキは、レバーを押し下げるだけの簡単な操作で確実に車輪をロックできるものが望ましいです。介助者用のハンドブレーキは、坂道での速度調整や緊急時の停止に役立ち、介助者の負担を軽減します。転倒防止機能は、特に後方への転倒を防ぐための重要な安全装置です。後輪の少し後ろに配置される小さなキャスター（転倒防止バー）が、後方への重心移動時や段差を乗り越える際に地面に接触し、車体が傾きすぎるのを防ぎます。これにより、坂道を上る際や、急な後方への重心移動があった場合でも、利用者が安心して座っていられます。また、シートベルトやチェストベルトは、利用者が前方にずり落ちるのを防ぎ、急な衝撃や段差での飛び出しを防止します。これらの機能は、利用者の安全を確保し、介助者の安心にもつながり、不慮の事故を防ぐために不可欠です。

車椅子の携帯性は、利用者の外出機会を増やし、生活の質を向上させる上で非常に重要な機能です。折りたたみ機能は、車椅子のフレームをコンパクトに畳むことができ、車のトランクへの積載や、公共交通機関での持ち運び、自宅での収納スペース確保に役立ちます。一般的な折りたたみ方式には、座面を中央で畳む「Xフレーム式」や、背もたれを前に倒す「バックレスト折りたたみ式」などがあります。軽量化は、アルミニウム合金やカーボンファイバーといった新素材の採用により実現され、介助者の持ち運び負担を大幅に軽減します。軽量であることは、車への積み下ろしや、旅行、通院など、頻繁に移動する際に特にメリットが大きいです。また、フットレストやアームレストが取り外し可能なモデルもあり、さらにコンパクトに収納できる工夫が凝らされています。これらの機能は、車椅子利用者がより積極的に社会参加できるよう支援し、介助者の負担を軽減することで、日々の生活をより快適にするために不可欠であり、活動範囲を広げる上で重要な役割を果たします。

長時間車椅子に座る利用者にとって、快適な座り心地は健康維持と生活の質に直結します。この機能は、座面や背もたれのクッション性、通気性、そして体圧分散に焦点を当てています。一般的な車椅子は硬い座面で、長時間座るとお尻や太ももに負担がかかり、褥瘡（床ずれ）の原因になることがあります。高機能な車椅子では、ジェル、エア、ウレタンフォームなどを組み合わせた専用のクッションが採用されており、身体にかかる圧力を均等に分散させることで、特定の部位への集中を避けます。これにより、血行不良による皮膚トラブルのリスクを大幅に低減します。また、通気性の良い素材やメッシュ構造を採用することで、夏場の蒸れを防ぎ、快適な状態を保ちます。背もたれも、身体のS字カーブに沿った形状や、体圧分散効果のある素材を使用することで、腰や背中への負担を和らげます。これらの機能は、利用者が快適に過ごせる時間を増やし、二次的な健康問題を予防するために非常に重要であり、日々の生活の質を大きく向上させます。

車椅子は日常的に使用されるため、高い耐久性とメンテナンスのしやすさが求められます。フレーム素材には、軽量かつ丈夫なアルミニウム合金や、さらに強度が高いチタン合金などが採用されており、長期間の使用に耐えうる設計がなされています。溶接部分や可動部の強度も重要で、頻繁な折りたたみや走行に耐えられる構造が求められます。タイヤは、パンクの心配がないノーパンクタイヤや、空気圧管理が容易なチューブレスタイヤなどが選択肢としてあり、外出先でのトラブルを未然に防ぎます。また、汚れやすい部分（座面、背もたれカバー、フットレストなど）は、取り外して洗濯できる素材や、拭き取りやすい防水素材が使用されていると、清潔を保ちやすくなります。車輪のベアリングやブレーキの調整など、日常的な点検や清掃が容易に行える設計も重要です。これらの機能は、車椅子を安全に長く使い続けるために不可欠であり、故障による不便や修理費用を抑えることにも繋がり、利用者の安心感を高めます。