デノン Denon DP-450USB

本製品は「オートリフトアップ&ストップ機能」を搭載しています。これはレコードの再生が終了した際に自動的にトーンアームをリフトアップし、ターンテーブルの回転を停止する機能です。アームが元の位置に戻る「オートリターン」とは厳密には異なりますが、レコードや針の摩耗を防ぎ、再生終了後にレコードを放置してしまうことを防ぐという点で、非常に便利な機能です。特に、就寝前や他の作業中にレコードを聴く際に安心して利用できます。

本製品には「ターンテーブルの回転精度を高める回転制御機能」が搭載されていますが、これは速度センサーによってターンテーブルの回転速度を常時モニターし、正確な速度を保つようモーターの動作を制御する自動機能です。ユーザーが手動で回転速度を微調整する機能（ピッチコントロールなど）は搭載されていません。そのため、レコードの音程がわずかにずれている場合に手動で調整したいユーザーには適していません。

本製品は「針圧可変範囲：0 ～4.0g」と記載されており、カウンターウェイトを用いて針圧を調整することが可能です。針圧を適切に調整することで、レコードの溝への負担を軽減し、音質を向上させることができます。付属のMM型カートリッジの最適針圧は2.0gですが、将来的に別のカートリッジに交換する際にも、この機能があれば最適な針圧に設定できるため、音質を追求する上で重要な要素となります。

本製品にはBluetooth送信機能は搭載されていません。そのため、Bluetooth対応のワイヤレススピーカーやヘッドホンに直接接続して、配線を気にせずにレコードの音楽を楽しむことはできません。ワイヤレスでの再生を希望する場合は、別途BluetoothオーディオトランスミッターをRCA出力端子に接続する必要があります。有線接続を前提とした設計であり、ワイヤレスの利便性を求めるユーザーは注意が必要です。

本製品はUSB録音機能を搭載しており、USBメモリーを挿入して録音ボタンを押すだけで、アナログレコードの音楽をMP3（44.1kHz/ 192kbps）またはWAV（44.1kHz/16bit）で直接録音することができます。これにより、パソコンを介さずに手軽にレコード音源をデジタルデータに変換し、スマートフォンやポータブルオーディオプレーヤーで持ち運ぶことが可能です。レコードの音源を劣化させることなく、長期間保存したいユーザーにとって非常に便利な機能です。

本製品の商品情報には、振動を吸収して音質を向上させるためのインシュレーターが搭載されているという具体的な記載はありません。一般的な脚部は備わっていますが、特に振動対策に特化したインシュレーターの有無は不明です。そのため、外部からの振動や共振が気になる環境で使用する場合は、別途オーディオ用のインシュレーターを設置することを検討すると、よりクリアで安定した音質が得られる可能性があります。