Kinesis Freestyle Pro Quiet［KB900-RDQ］

本製品には、キーボードのレイアウトモードを示すための単色LEDは搭載されていますが、キーごとに色やエフェクトを自由にカスタマイズできるRGBライティング機能は備わっていません。LEDは現在のモード（Windows、Mac、DVORAK）を視覚的に示すインジケーターとしての役割が主であり、ゲーミングキーボードに期待されるような派手な光の演出はできません。そのため、見た目のカスタマイズ性を重視するユーザーには不向きです。

本製品の仕様にはポーリングレート調整機能に関する記載がありません。エルゴノミクスキーボードとして設計されており、一般的なタイピングやオフィスワークでの使用を想定しているため、ゲーミングキーボードで重視されるような、キーボードの反応速度を細かく調整する機能は搭載されていないと考えられます。競技性の高いゲームで、入力遅延を極限まで減らしたいユーザーにとっては、この機能の欠如がデメリットとなる可能性があります。

本製品はマクロ機能を搭載しており、キーボード本体のリマップ・マクロキーを使用するか、専用ソフトウェアを通じて簡単に設定が可能です。これにより、複数のキー操作を一つのキーに割り当てたり、複雑なコマンドを簡略化したりすることができます。オフィスでの定型作業の効率化はもちろん、一部のゲームで複雑なスキル発動やコンボを登録する際にも役立ちます。ソフトウェアを使わずに設定できるため、手軽にカスタマイズできる点が魅力です。

本製品はキーアサイン変更機能を搭載しており、専用ソフトウェアまたはキーボード本体の機能を使って、キーの割り当てを自由に変更できます。Windows、Mac、DVORAKの各レイアウトがデフォルトで搭載されており、ワンタッチで切り替えが可能です。これにより、ユーザーは自分のタイピングスタイルや使用するアプリケーションに合わせて、最適なキー配置を構築できます。特に、エルゴノミクスキーボードに慣れていないユーザーでも、既存のキー配置を調整することで、より快適な操作環境を実現できます。

本製品には、音量調整やメディア再生・停止などの操作を直接行える専用のメディアコントロールボタンやダイヤルは搭載されていません。これらの操作を行うには、通常通りOSの機能を使用するか、マクロ機能に割り当てるなどの工夫が必要になります。ゲーム中や作業中に素早く音量などを調整したいユーザーにとっては、この機能の欠如が不便に感じられる可能性があります。

本製品は左右分割型であり、左右のキーボードを接続するケーブルが左側キーボード裏面に収納できる構造になっています。これにより、デスク上のケーブルをすっきりと整理し、使用環境を快適に保つことができます。余分なケーブルを収納することで、デスクのスペースを有効活用でき、見た目も整然とします。ただし、キーボード本体にケーブルを固定する溝や、PC接続ケーブルの取り回しに関する詳細なマネジメント機能については記載がありません。