
RODE Microphones NT-SF1 アンビソニックマイク NTSF1
の評価
商品概要
RODE NT-SF1は、RODE MicrophonesとSoundFieldの技術が融合して生まれた、革新的なアンビソニックマイクです。全く新しいカプセル設計により、非常にローノイズでありながら、過去に類を見ないフラットな周波数特性を実現しています。4つのレベル調整されたカプセルが、左前(LF)、右前(RF)、左後ろ(LB)、右後ろ(RB)の4方向の音声をそれぞれ独立したXLRコネクタから出力し、アンビソニックレコーダーで立体的な音声を収録できます。周波数特性は20Hzから20kHzまでカバーし、S/N比は77dBを誇ります。同梱物には、10ピンXLR-4 × 3ピンXLRケーブル、ショックマウント、2種類のウインドシールドが含まれており、すぐにプロフェッショナルなレコーディングを開始できます。真鍮製のボディは堅牢性と音響特性に優れています。
商品画像一覧


商品スペック
サイズ・重量
機能一覧
単一指向性、双指向性、無指向性など、音を拾う方向を切り替えられる機能です。単一指向性に設定すると、マイクの正面からの音だけをクリアに拾い、側面や背面の不要な音を抑えることができます。これにより、ボーカル録音やポッドキャストで話し手の声だけを際立たせたい場合に最適です。双指向性に切り替えれば、マイクの前後の音を拾うため、インタビューなどで向かい合って座る二人を同時に録音するのに適しています。無指向性に設定すると、マイクの全方向からの音を均等に拾うため、部屋全体のアンビエントな響きや、複数の楽器の音を自然に収音したい場合に役立ちます。この機能により、様々な録音環境や目的に合わせてマイクの特性を柔軟に調整し、より意図した通りのサウンドを得ることが可能になります。
NT-SF1は、4つのカプセルを搭載したアンビソニックマイクであり、単一指向性や全指向性といった従来の指向性パターンを切り替える機能はありません。このマイクは、特定の方向からの音を拾うのではなく、空間全体を立体的に捉えることに特化しています。そのため、指向性の切り替えを必要とする用途には適していませんが、アンビソニック録音という目的においては、この設計が最大の強みとなります。
低周波数のノイズ(例えば、エアコンの動作音、振動による振動音、風切り音など)を軽減する機能です。このフィルターをオンにすることで、録音したい音源以外の不要な低音域のノイズを効果的にカットし、クリアで明瞭な音質を得ることができます。特に、ボーカル録音やアコースティック楽器の録音など、繊細な音を捉えたい場合に、低域のノイズが混入するのを防ぎ、クリーンなサウンドを実現するのに役立ちます。また、近接効果による過剰な低音域の強調を抑えたい場合にも有効です。これにより、ミックス作業の際に低域の処理にかかる手間を減らし、よりプロフェッショナルなサウンドプロダクションに貢献します。
商品情報には、ローカットフィルター機能に関する記載がありません。そのため、このマイクにはローカットフィルター機能は搭載されていないと考えられます。低周波ノイズ(エアコンの動作音や振動など)を軽減したい場合は、録音後の編集作業や、別途外部フィルターの使用が必要になる可能性があります。これは、プロフェッショナルな現場では一般的な対応ですが、手軽さを求めるユーザーにとっては注意点となります。
入力される音声信号のレベルを減衰させる機能です。非常に大きな音源(例えば、ドラムのキックやスネア、ギターアンプなど)を録音する際に、マイク内部の回路が音圧によって歪んでしまうのを防ぎます。このスイッチをオンにすることで、音割れを防ぎ、クリアで歪みのないサウンドを捉えることができます。また、ボーカルでも声量が大きいシンガーや、シャウトなどを録音する際に、急激な音圧の変化に対応し、安定した録音を行うのに役立ちます。これにより、ダイナミックレンジの広い音源でも安心して録音を進めることができます。
商品情報には、パッドスイッチ機能に関する記載がありません。そのため、このマイクにはパッドスイッチ機能は搭載されていないと考えられます。大音量の音源を録音する際に音割れが発生する可能性があるため、入力レベルの調整はオーディオインターフェースやミキサー側で行う必要があります。これは、プロフェッショナルな現場では標準的な操作ですが、初心者の方が扱う際には注意が必要です。
マイクスタンドやブームアームに取り付けるための専用ホルダー(ショックマウント)が付属または対応している機能です。ショックマウントは、マイク本体をサスペンションのように保持することで、床やスタンドからの振動がマイクに伝わるのを効果的に防ぎます。これにより、足音、ドアの開閉音、デスクの振動など、意図しない低周波のノイズが録音されるのを防ぎ、クリアでクリーンな音声収録を実現します。特に、ボーカル録音やナレーション収録など、わずかなノイズも避けたい場合に、その効果を発揮します。これにより、よりプロフェッショナルな品質の録音が可能になります。
NT-SF1には、ショックマウントが同梱されています。ショックマウントは、マイクスタンドやブームアームからの振動がマイク本体に伝わるのを防ぎ、床ノイズや操作音などの不要な低周波ノイズを効果的に低減する役割を果たします。これにより、クリアでクリーンな音声収録が可能となり、特に繊細な音を捉えたいアンビソニック録音において、その効果は大きいと言えます。プロフェッショナルなレコーディング環境では必須のアクセサリーです。
XLRケーブルを通じて、コンデンサマイクに+48Vの電源を供給する機能です。コンデンサマイクは、その繊細な振動板を動作させるために外部からの電源供給が必要であり、このファンタム電源供給機能は、マイクが正常に動作するための必須条件となります。この機能が搭載されていることで、別途ファンタム電源ユニットを用意することなく、オーディオインターフェースやミキサーに直接接続してマイクを使用できます。これにより、セットアップが簡素化され、より手軽に高品質なコンデンサマイクのサウンドを活用できます。プロフェッショナルなレコーディング環境では標準的な機能ですが、マイク自体の性能を引き出すために重要です。
NT-SF1は、各チャンネルにP48ファンタム電源の供給が必要です。これは、コンデンサーマイクが動作するために不可欠な電源であり、対応するオーディオインターフェースやミキサーから供給されます。このマイクは4つのカプセルそれぞれに電源が必要となるため、4チャンネル以上のファンタム電源供給能力を持つ機器が必要となります。プロフェッショナルな現場では標準的な仕様ですが、機器選定の際には注意が必要です。
SHOPSTAFFによる評価スコア
RODE NT-SF1は、アンビソニック録音という特殊な用途に特化した高性能マイクです。4つのカプセルによる立体的な音場収録能力は特筆すべきですが、その特性上、一般的なステレオ録音やボーカル録音には向いていません。ローノイズでフラットな周波数特性は、プロフェッショナルな現場での要求に応える品質ですが、アンビソニック録音のワークフローを理解しているユーザーが対象となります。価格帯を考慮すると、ニッチな製品と言えますが、その用途においては非常に高いパフォーマンスを発揮するでしょう。耐久性もRODE製品らしく高いと予想されます。
ブランド・メーカー詳細
おすすめのポイント
- アンビソニック録音に特化した4カプセル設計による立体的な音場収録
- ローノイズでフラットな周波数特性による高音質
- プロフェッショナルなレコーディングに必要な付属品が充実
- RODE Microphonesの高いブランド信頼性
注意点
- アンビソニック録音に対応したレコーダーやインターフェースが別途必要です。
- 4つのXLR出力があるため、それに対応した機器が必要です。
- 並行輸入品は日本国内での保証・修理対象外となるため、国内正規販売店からの購入を推奨します。
- 精密機器のため、落下や強い衝撃を与えないよう注意して扱ってください。
- 湿気や埃の多い場所での保管は避けてください。
おすすめな人
- VRコンテンツ制作者
- サウンドデザイナー
- 映画制作者
- ゲーム開発者
- アンビソニック録音を必要とするプロフェッショナルオーディオエンジニア
おすすめできない人
- 一般的なボーカル録音をしたい方
- 手軽にPCに繋いで使いたい初心者の方
- ステレオ録音のみを行いたい方
- 予算を抑えたい方
おすすめの利用シーン
- VR/ARコンテンツ制作における空間音声収録
- 映画やドキュメンタリー制作での臨場感あふれる環境音収録
- ゲーム開発における没入感の高いサウンドデザイン
- サラウンドサウンドシステム向けの音源制作
- ライブパフォーマンスの多次元的な録音
非推奨な利用シーン
- 単一チャンネルでのボーカル録音
- アコースティックギターなどの楽器のクローズマイキング
- ポッドキャストやラジオ番組の収録
- ライブPA用途でのモニタリング
よくある質問(Q&A)
Q.このマイクはどのような用途に適していますか?
Q.どのような録音環境が必要ですか?
Q.このマイクの音質の特徴は何ですか?
Q.同梱されているアクセサリーは何ですか?
Q.日本国内での保証や修理サービスは受けられますか?
Q.このマイクの指向性はどうなっていますか?
Q.周波数特性とS/N比について教えてください。
SHOPSTAFF 評価ランキング
AKG C414 XLS ステレオペアセットは、歴代モデルのサウンドを忠実に再現した高品位コンデンサーマイクです。フラットな特性で原音のニュアンスをありのままに収音し、リアリティのあるサウンドを実現します。
指向性パターン | 9段階切り替え可能(単一指向性、双指向性、無指向性、およびそれらの中間を含む) | 周波数特性 | 20Hz - 20000 Hz |
最大音圧レベル(SPL) | 140 dB SPL | ノイズレベル(自己ノイズ) | 6 dBA |
接続方式 | XLR 3ピンメス | 電源 | ファンタム電源(+48V) |
ボディ素材 | アルミニウム | 付属品 | ショックマウント(H85)×2, ウインドスクリーン(W414)×2, マイクホルダー(SA60)×2, ステレオアーム(H50), 特性データシート×2, 布製ポーチ×2, キャリングハードケース |
AKG C414 XL IIは、伝説的なC12マイクの特性を受け継ぎ、煌びやかで存在感のあるサウンドを提供するサイドアドレス型コンデンサーマイクロホンです。ボーカルや楽器の魅力を最大限に引き出します。
指向性パターン | 無指向性/ワイドカーディオイド/カーディオイド/ハイパーカーディオイド/双指向性と各々の間(9段階切り替え) | 周波数特性 | 20Hz~20k Hz |
最大音圧レベル(SPL) | 140 dB SPL | ノイズレベル(自己ノイズ) | 6 dB SPL (Aウェイト) |
接続方式 | XLR 3ピン | 電源 | ファンタム DC48V/約4.5mA |
ボディ素材 | オールメタルシャーシ | 付属品 | サスペンション付ホルダー(H85), ウインドスクリーン(W414), ポップスクリーン(PF80), 布製ポーチ, キャリングハードケース |
AKG C414 XLⅡ-Y4は、9種類の指向性パターンを持つプロフェッショナル仕様のコンデンサーマイクです。往年の名機C12のサウンドキャラクターを再現し、ボーカルや楽器の存在感を際立たせるサウンドが特徴です。
指向性パターン | 9段階(無指向性/ワイドカーディオイド/単一指向性/ハイパーカーディオイド/双指向性と各々の間) | 周波数特性 | 20Hz - 20k Hz |
最大音圧レベル(SPL) | 140 dB SPL | ノイズレベル(自己ノイズ) | 6 dBA |
接続方式 | XLR | 電源 | ファンタム電源(+48V) |
ボディ素材 | メタル製 | 付属品 | ショックマウント(H85)、ウインドスクリーン(W414)、ポップスクリーン(PF80)、データシート、布製ポーチ、キャリングハードケース |
AKG C414 XLSは、伝説的なC414シリーズの正統な後継機であり、プロフェッショナルなレコーディングに求められるあらゆる要求に応える高性能コンデンサーマイクロホンです。そのクリアでニュアンス豊かなサウンドは、ボーカルから楽器まで幅広い音源に対応します。
指向性パターン | 無指向性/ワイドカーディオイド/カーディオイド/ハイパーカーディオイド/双指向性と各々の間(9段階切り替え) | 周波数特性 | 20Hz - 20k Hz |
最大音圧レベル(SPL) | 140 dB SPL | ノイズレベル(自己ノイズ) | 6 dB SPL (Aウェイト) |
接続方式 | XLR 3ピン | 電源 | ファンタム DC48V/約4.5mA |
ボディ素材 | オールメタルシャーシ | 付属品 | ショックマウント(H85)、ウインドスクリーン(W414)、ポップスクリーン(PF80)、布製ポーチ、キャリングハードケース |
AUSTRIAN AUDIO CC8 Stereo Setは、伝説的なCK1カプセルからインスピレーションを受けたOCC7カプセルを搭載したスモールダイアフラム・コンデンサーマイクです。ナチュラルでオープンなサウンドが特徴です。
指向性パターン | 単一指向性(カーディオイド) | 周波数特性 | 20Hz~20k Hz |
最大音圧レベル(SPL) | 156 dB SPL | ノイズレベル(自己ノイズ) | 6 dBA |
接続方式 | XLR 3ピンオス | 電源 | ファンタム電源(+48V) |
ボディ素材 | 金属製 | 付属品 | ショックマウント, マイクケース, ウインドスクリーン, ホルダー, ステレオバー |