
ヤマハ(YAMAHA) THR10II WIRELESS
の評価
商品概要
ヤマハ THR10II WIRELESSは、VCMテクノロジーを駆使したリアルな真空管アンプサウンドと、多彩なエフェクトを搭載したギターアンプです。15種類のギターアンプモデル、3種類のアコースティックギターサウンド、3種類のベースアンプモデル、フラットボイシングを選択可能で、幅広い音楽ジャンルに対応します。Bluetooth接続により、スマートフォンやタブレットからのオーディオ再生やアプリでの外部コントロールが可能です。別売りのLine 6 Relay G10Tトランスミッターを使用すれば、ワイヤレスギター演奏も実現します。充電式バッテリーを内蔵しており、約5時間の連続使用が可能で、場所を選ばずに自由に演奏を楽しめます。Hi-Fiオーディオ再生にも優れており、ギターアンプとしてだけでなく、高品質なBluetoothスピーカーとしても活用できます。
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商品スペック
サイズ・重量
機能一覧
中型エレキギターコンボアンプの複数チャンネル搭載機能は、クリーンサウンドとオーバードライブサウンドなど、異なる音色を切り替えられることで、演奏の幅を大きく広げます。一般的に、クリーンチャンネルはクリアでピュアなギターサウンドを提供し、バンド演奏のバッキングやアルペジオに適しています。一方、オーバードライブチャンネルは、軽いクランチサウンドから激しいディストーションサウンドまで、ゲイン(歪みの深さ)を調整することで、ロックやブルース、ハードロックといったジャンルで求められるパワフルなサウンドを作り出します。さらに、モデルによっては、リバーブやコーラスといったエフェクトを内蔵している場合もあり、これらを各チャンネルに個別に適用できることもあります。この機能により、外部エフェクターを多数接続することなく、アンプ本体だけで多様なサウンドメイクが可能になり、ライブパフォーマンスやレコーディングでの利便性が格段に向上します。初心者でも直感的に操作できるモデルが多く、手軽に様々な音色を楽しめるのが魅力です。
THR10II WIRELESSは、CLEAN、CRUNCH、LEAD、HI GAIN、SPECIAL、BASS、ACO、FLATといった多様なアンプモデルを搭載しており、実質的に複数のチャンネルを持つアンプと言えます。さらに、専用アプリ「THR Remote」を使用することで、より多くのサウンドバリエーションにアクセス可能です。これにより、様々なジャンルの音楽に対応できる柔軟なサウンドメイクが可能です。
EQ(イコライザー)調整機能は、ギターサウンドの周波数帯域(低音、中音、高音)を個別に調整することで、音色を細かくコントロールできるアンプの基本機能です。一般的にはBASS(低音)、MIDDLE(中音)、TREBLE(高音)の3つのつまみで構成されており、それぞれのつまみを回すことで、サウンドの太さ、バイト感、抜けの良さなどを自在に変化させることができます。例えば、低音を強調すればパワフルで重厚なサウンドに、高音をカットすればマイルドで耳当たりの良いサウンドになります。MIDDLE(中音域)の調整は、ギターサウンドのキャラクターを決定づける上で非常に重要で、これを持ち上げるとアタック感が増し、ソロ演奏などで際立ったサウンドになります。さらに、高度なモデルでは、グラフィックイコライザーのように複数の周波数帯を細かく調整できるものや、プレゼンス(高音域のさらに上の伸び)を調整できるものもあります。この機能により、演奏するジャンルや会場の音響特性、さらには使用するギターやピックアップの種類に合わせて、理想のサウンドを追求することが可能になります。
BASS、MIDDLE、TREBLEの3バンドEQを搭載しており、ギターサウンドの周波数帯域を細かく調整できます。これにより、演奏するジャンルやギターの種類、部屋鳴りに応じて、サウンドのキャラクターを自在にコントロールすることが可能です。特にMIDDLEの調整でサウンドの抜けやキャラクターを大きく変えられるため、理想のトーンを見つけやすいです。
リバーブエフェクト内蔵機能は、ギターサウンドに自然な残響音(エコー)を付加し、演奏に奥行きと空間的な広がりを与える機能です。ライブハウスやホールの豊かな響きをアンプ内で再現することで、単音での演奏でも豊かな響きが得られ、コードストロークに厚みが増します。リバーブの種類としては、スプリングリバーブ(バネを使った独特の残響音)、プレートリバーブ(金属板を使った滑らかな残響音)、ホールリバーブ(ホールの残響を模したもの)などがあり、モデルによって搭載される種類やその質感が異なります。リバーブの深さ(DecayやMix)を調整できるつまみが付いていることが多く、これにより残響音の長さをコントロールし、サウンドの雰囲気を自在に変化させられます。例えば、短い残響でタイトなサウンドにしたり、長い残響で幻想的なサウンドにしたりと、表現の幅が広がります。この機能は、特にクリーンサウンドとの相性が良く、クリーンサウンドにリバーブを加えるだけで、サウンドが格段に豊かになり、プロフェッショナルな響きになります。
CHORUS、FLANGER、PHASER、TREMOLO、ECHO、ECHO/REV、SPRING REVERB、HALL REVERBといった多彩なエフェクトを内蔵しています。特にリバーブは、サウンドに心地よい空間的な広がりを与え、演奏を豊かにします。これらのエフェクトは本体で操作できるほか、専用アプリでより詳細な設定も可能です。
ヘッドフォン出力端子搭載は、自宅での練習や深夜の演奏において、音量を気にせずギターの練習に没頭できる非常に便利な機能です。この端子に一般的なヘッドフォンを接続することで、アンプからの音はヘッドフォンからのみ出力され、スピーカーからは音が出なくなります。これにより、家族や近隣に迷惑をかけることなく、いつでも気軽にギターの練習ができます。多くのヘッドフォン出力端子付きアンプでは、スピーカーからの音をシミュレートしたサウンドが出力されるため、ヘッドフォンでも自然なギターサウンドを楽しむことができます。また、一部のモデルでは、ヘッドフォン出力時にスピーカーからの出力を完全にカットする機能や、ラインアウト端子としても兼用できるものもあります。さらに、オーディオプレイヤーやスマートフォンの外部入力端子(AUX INなど)と併用することで、好きな楽曲に合わせてギターの練習をすることも可能になり、練習のモチベーション維持にも繋がります。
ヘッドフォン出力端子を搭載しているため、スピーカーからの音を出さずに練習が可能です。これにより、深夜や早朝など、音量を気にする必要がある環境でも、家族や近隣に迷惑をかけることなく、本格的なギターサウンドで練習に没頭できます。AUXインプットと組み合わせれば、好きな楽曲に合わせて練習することも可能です。
外部エフェクター接続用ループ(Send/Return)は、アンプのプリアンプ部とパワーアンプ部の間にエフェクターを接続するための端子群です。これにより、歪み系エフェクター(オーバードライブやディストーション)をアンプのプリアンプ部(歪む部分)の前段に接続するのではなく、アンプの歪みと組み合わせたり、空間系エフェクター(ディレイやコーラス、リバーブ)をアンプの歪んだサウンドの後段に接続することで、よりクリアで自然なエフェクトサウンドを得ることができます。例えば、アンプのオーバードライブチャンネルで歪ませたサウンドに、ディレイをSend/Returnで接続すると、歪みによって潰れることなく、ディレイの残響音が豊かに響きます。これは、多くのプロミュージシャンが採用している接続方法であり、サウンドメイクの自由度を飛躍的に向上させます。中型アンプにこの機能が搭載されていることで、本格的なサウンドメイクに挑戦したいユーザーにとって、将来的な拡張性も確保できるため、長く愛用できるアンプ選びの重要なポイントとなります。
本製品には、外部エフェクターを接続するためのSend/Returnループ端子は搭載されていません。そのため、エフェクターを多用するユーザーは、エフェクターをギター入力に直接接続するか、外部エフェクターの接続を考慮した別モデルの検討が必要となります。サウンドメイクの自由度がやや限定される点は、購入前に確認しておきたいポイントです。
スピーカーサイズと出力(W数)は、アンプの音量感やサウンドキャラクターを決定づける基本的な要素です。中型コンボアンプでは、一般的に8インチから12インチ程度のスピーカーが搭載されており、スピーカーサイズが大きいほど、低音域の再生能力が高まり、より豊かで迫力のあるサウンドが得られます。また、出力(W数)はアンプの最大音量を表し、一般的に20Wから50W程度の中型アンプは、自宅練習はもちろん、小規模なライブハウスでの演奏やリハーサルスタジオでの使用にも十分な音量とパワーを発揮します。出力が高いほど、音量に余裕が生まれ、アンプのポテンシャルを最大限に引き出しやすくなります。さらに、スピーカーのコーン紙の素材やキャビネット(筐体)の構造によってもサウンドキャラクターは変化し、クリアでパワフルなサウンドから、暖かく倍音豊かなサウンドまで、多様な音色を生み出します。これらの要素の組み合わせが、アンプ固有のサウンドキャラクターを形成しています。
本製品は20W出力で、9cmのフルレンジスピーカーを2基搭載しています。このスピーカー構成は、コンパクトなサイズ感と持ち運びやすさを実現していますが、低音域の迫力や音圧においては、より大型のスピーカーを搭載したアンプに比べて限定的です。しかし、自宅練習用としては十分な音量と、ヤマハならではの高音質再生能力を備えています。
SHOPSTAFFによる評価スコア
ヤマハ THR10II WIRELESSは、自宅練習用アンプとして非常に完成度の高い製品です。VCMテクノロジーによるリアルなアンプモデリングと、豊富なエフェクトにより、多彩なサウンドメイクが可能です。Bluetooth接続や充電式バッテリー内蔵といった機能は、利便性を大幅に向上させています。ワイヤレスギター演奏にも対応しており、ケーブルレスで快適な演奏が楽しめます。一方で、ハイゲインサウンドの表現力や、ワイヤレス演奏時の音質劣化については、一部ユーザーから指摘があります。しかし、全体としては、その多機能性と優れたサウンドクオリティから、多くのギタリストにとって満足度の高い選択肢となるでしょう。
ブランド・メーカー詳細
おすすめのポイント
- VCMテクノロジーによるリアルで多彩なアンプサウンド
- Bluetooth接続とワイヤレスギター演奏対応による高い利便性
- 充電式バッテリー内蔵で場所を選ばず演奏可能
- Hi-Fiオーディオ再生にも優れた高音質スピーカー
- 洗練されたデザインとコンパクトなサイズ感
注意点
- ワイヤレスギター演奏には別売りのトランスミッターが必要
- ハイゲインサウンドは好みが分かれる可能性あり
- ワイヤレス演奏時に若干の音質劣化を感じる場合がある
- 専用アプリの操作性に一部不満の声あり
- 長期間の使用でバッテリーの劣化が考えられる
おすすめな人
- 自宅での練習用アンプとして、高音質と多機能を求めるギタリスト
- Bluetoothスピーカーとしても使用したいと考えているユーザー
- ワイヤレスでの演奏環境を構築したいギタリスト
- 様々なジャンルの音楽に対応できる汎用性の高いアンプを探しているユーザー
- コンパクトで持ち運びしやすいアンプを求めているユーザー
おすすめできない人
- 本格的な真空管アンプのサウンドを最優先するギタリスト
- ライブパフォーマンスでのメインアンプとして使用したいユーザー(より大出力のアンプを推奨)
- 複雑なエフェクター接続を多用するユーザー(エフェクトループ非搭載)
- アプリの操作性に非常に敏感なユーザー
- とにかく安価な練習用アンプを探している初心者
おすすめの利用シーン
- 自宅でのギター練習、サウンドチェック
- カフェや公園など、屋外での演奏
- スマートデバイスとの連携による音楽再生
- オンラインセッションやレコーディングの簡易的なモニタリング
非推奨な利用シーン
- 大規模なライブ会場でのメインアンプとしての使用
- 外部エフェクターを多数使用するサウンドメイク
- 非常に静かな環境での極端な低音量での練習(サウンドが痩せる可能性)
よくある質問(Q&A)
Q.このアンプはワイヤレスでギターを演奏できますか?
Q.充電式バッテリーは内蔵されていますか?
Q.どのようなアンプモデルやエフェクトが搭載されていますか?
Q.Bluetooth機能はどのような用途で使えますか?
Q.PCに接続して録音はできますか?
Q.音質について、スタッフの確認ではどのような評価でしたか?
Q.ワイヤレス接続をするために必要なものは何ですか?
Q.このアンプは、ギター演奏以外にも活用できますか?
Q.アプリとの連携について、スタッフの確認ではどのような意見がありましたか?
Q.故障に関する報告はありますか?
SHOPSTAFF 評価ランキング
ORANGE CRUSH 35RTは、35W出力の小型ギターコンボアンプです。ツインチャンネル、ハイゲインプリアンプ、10インチスピーカーを搭載し、パワフルなサウンドが特徴です。
出力(W) | 35 W | スピーカーサイズ | 10 インチ |
チャンネル数 | 2 チャンネル | EQ(イコライザー) | 3バンドEQ (BASS, MIDDLE, TREBLE) |
エフェクト | リバーブ | 入出力端子 | ギターインプット, AUXイン, ヘッドフォンアウト |
質量 | 11 kg | 寸法(幅x高さx奥行) | 44 x 40 x 23 cm |
真空管/ソリッドステート | ソリッドステート | 材質 | MDF |
ローランド JC-22 Jazz Chorusは、伝説的なJCクリーンサウンドを継承するコンパクトなギターコンボアンプです。自宅練習に最適なサイズながら、クリアで広がりのあるサウンドを提供します。
出力(W) | 22 W | スピーカーサイズ | 2x6 インチ |
チャンネル数 | 2 チャンネル | EQ(イコライザー) | 3バンドEQ (BASS, MIDDLE, TREBLE) |
エフェクト | コーラス, リバーブ | 入出力端子 | ギターインプット, ヘッドフォンアウト, AUXイン, エフェクトループ(SEND/RETURN) |
質量 | 13.22 kg | 寸法(幅x高さx奥行) | 54.2 x 41 x 33.6 cm |
真空管/ソリッドステート | ソリッドステート | 材質 | MDF |
ローランド JC-40は、伝説的な「JCクリーン」サウンドを受け継ぐ40W出力のギターコンボアンプです。ステレオ入力仕様と最適化された内蔵エフェクトが特徴で、伝統と進化を両立させたモデルです。
出力(W) | 40 W | スピーカーサイズ | 2x6 インチ |
チャンネル数 | 2 チャンネル | EQ(イコライザー) | 3バンドEQ (BASS, MIDDLE, TREBLE) |
エフェクト | コーラス, ディレイ, リバーブ | 入出力端子 | ギターインプット(モノラルx2, ステレオx1), ヘッドフォンアウト, LINE OUT, REC OUT, FX LOOP SEND/RETURN |
質量 | 19 kg | 寸法(幅x高さx奥行) | 46.5 x 37.5 x 23.5 cm |
真空管/ソリッドステート | ソリッドステート | 材質 | MDF |
BOSS KATANA-50 EX GEN 3は、50W出力の第3世代コンボアンプです。12インチスピーカー搭載で、進化したTube Logicによるダイナミックなサウンドと豊富なエフェクトが特徴です。
出力(W) | 50 W | スピーカーサイズ | 12 インチ |
チャンネル数 | 6 チャンネル | EQ(イコライザー) | 3バンドEQ (BASS, MIDDLE, TREBLE) |
エフェクト | BOOSTER, MOD, FX, DELAY, REVERB | 入出力端子 | ギターインプット, POWER AMP IN, LINE OUT, PHONES/REC OUT, USB Type-C, GA-FC/GA-FC EX |
質量 | 11.7 kg | 寸法(幅x高さx奥行) | 47 x 39.8 x 23.8 cm |
真空管/ソリッドステート | ソリッドステート (Tube Logic) | 材質 | グレー/ブラック織のグリルネットを採用したプレミアム・ライン |
Fender Champion II 25は、25W出力のギターコンボアンプです。シンプルで使いやすい操作性と、フェンダーならではの多彩なサウンドが魅力です。
出力(W) | 25 W | スピーカーサイズ | 12 インチ |
チャンネル数 | 2 チャンネル | EQ(イコライザー) | 3バンドEQ (BASS, MIDDLE, TREBLE) |
エフェクト | リバーブ, ディレイ/エコー, コーラス, トレモロ, ヴィブラトーン | 入出力端子 | ギターインプット, ヘッドフォンアウト, AUXイン, フットスイッチ端子 |
質量 | 6.67 kg | 寸法(幅x高さx奥行) | 42 x 25.9 x 36.4 cm |
真空管/ソリッドステート | ソリッドステート | 材質 | MDF |