Apple AirTag

AirTagはAppleの「探す」アプリを通じて、持ち物の現在地を地図上で確認できる強力な位置追跡機能を備えています。Bluetoothの範囲内であれば超広帯域テクノロジーによる「正確な場所を見つける」機能で詳細な位置を特定でき、範囲外でも世界中の数億台のAppleデバイスが構成する「探す」ネットワークを利用して、広範囲での追跡が可能です。これにより、紛失した場所が遠くても見つけ出す可能性が高まります。

AirTagには内蔵スピーカーが搭載されており、「探す」アプリから指示することで音を鳴らすことができます。これにより、家の中や近くで紛失した際に、音を頼りに探し出すことが可能です。Siriに話しかけて音を鳴らすこともできるため、手が離せない状況でも便利です。ただし、音量についてはスタッフのコメントで「2階なら微かに聞こえる」との言及があり、非常に騒がしい場所では聞き取りにくい可能性があります。

AirTagは、持ち物がiPhoneから一定距離以上離れた際に通知を送る「持ち物を置き忘れたときに通知」機能を備えています。これにより、カフェや職場などに大切な物を置き忘れるのを防ぐことができます。ただし、スタッフのコメントには「離れて数分（500m～1kmほど以上離れる場合も）経ってからアラートが届くので忘れ物防止にはならない」という指摘もあり、リアルタイムでの通知ではないため、即座の置き忘れ防止には限界がある点に注意が必要です。

AirTagには物理的なボタンが搭載されていないため、AirTag側から操作してiPhoneを鳴らす機能は提供されていません。この機能は、紛失防止タグによく見られる機能の一つですが、AirTagはiPhoneを「探す」アプリでAirTagを探すことに特化しており、逆方向の機能は持っていません。iPhoneを紛失した場合は、別のAppleデバイスやiCloud.comから「探す」機能を利用する必要があります。

AirTagはAppleの「探す」アプリを通じて、複数のAirTagをまとめて管理することができます。それぞれのAirTagに名前を付けたり、アイコンを設定したりすることで、どの持ち物に取り付けたAirTagであるかを簡単に識別できます。家族で複数のAirTagを使用する場合でも、一つのアプリで全てのAirTagの状態や位置情報を確認できるため、非常に便利で効率的な管理が可能です。

AirTagはCR2032ボタン電池を使用しており、電池残量が少なくなるとiPhoneに通知が届く機能があります。これにより、電池切れによってAirTagが機能しなくなる前に、ユーザーが電池交換の準備をすることができます。電池はユーザー自身で簡単に交換できるため、メンテナンスも容易です。約1年間の電池寿命と合わせて、安心して使い続けられる設計となっています。