ロジテック LHR-LPNVW02UCD

本製品はねじ留めが不要なツールレス設計を採用しています。背面の取り外しボタンを押してケースカバーからケースを引き出し、SSDを奥まで差し込んでロックノブで固定するだけで簡単に装着できます。ドライバーなどの工具は一切使わないため、誰でも手軽にSSDの交換や取り付けが行える点が大きな利便性です。SSDの付け替えが多い方や、工具を持っていない方におすすめの機能です。

NVMe SSDの発熱対策として、本製品にはシリコン製放熱シートが付属しています。SSDに貼り付けて使用することで、発生した熱をシートに伝導し、ケース側へ逃がす手助けをします。ただし、スタッフレビューには裏面には冷やす機構がないとのコメントもあり、全面アルミ製ケースのような高い放熱性能は期待できない可能性があります。高負荷が続くような用途では、SSDの温度上昇による性能低下が起こりうる点に注意が必要です。

本製品には、データの読み書き中や接続状態を示すLEDインジケーターは搭載されていません。ケースの状態を視覚的に確認することができないため、アクセスランプによる動作確認に慣れている方や、トラブルシューティング時にランプの状態を参考にしたい方には不便を感じるかもしれません。製品の動作状況は、PC側の表示などで確認する必要があります。

PCの電源オン・オフと連動して、本製品の電源が自動で切り替わる機能は搭載されていません。ケースを使用しない場合やPCの電源を切る際は、手動でUSBケーブルを抜く必要があります。この機能がないと、ケースに電源が供給され続けてしまうため、省電力の観点からはやや劣ります。電源管理を自動化したいユーザーにとっては手間が増える可能性があります。

本製品には、ストラップを取り付けるためのストラップホールや、ケースが滑りにくくなるような表面加工に関する記載や特徴はありません。シンプルなデザインとなっており、持ち運び時の落下防止や安定性向上に特化した機能は備えていません。携帯性を重視して頻繁に持ち運ぶ際は、別途保護ケースなどを用意することをおすすめします。

M.2 PCIe NVMe規格のSSDにおいて、2230、2242、2260、2280の4種類のフォームファクターに対応しています。これにより、市場に出回っている多くの一般的なNVMe M.2 SSDを装着して使用することが可能です。ただし、M.2 SATA規格のSSDには対応していませんので、お手持ちのSSDの規格を事前に確認しておく必要があります。対応サイズの幅広さは、様々なSSDを試したいユーザーにとって便利です。