7RYMS iRay DW20(A)Black

iRay DW20は送信機が2つ付属しているため、2人分の音声を同時に受信できます。インタビューや対談など、複数人が同時に発話するシーンで非常に役立ちます。それぞれの送信機の音量を個別に調整できるため、声量の異なる2人の音声をバランス良く録音することが可能です。ただし、3人以上の音声を同時に録音することはできません。より多くの音声を録音したい場合は、別途ミキサーなどを用意する必要があります。また、各送信機の音声は受信機でミックスされるため、ポストプロダクションで個別に調整したい場合は、マルチトラックレコーダーなどが必要になります。

iRay DW20は2.4GHz帯のワイヤレス技術を使用しており、自動的に最適なチャンネルを選択する機能を備えています。これにより、ユーザーは複雑な設定を行うことなく、すぐにワイヤレスマイクを使用できます。特に、複数のワイヤレス機器が使用されている環境下では、チャンネル干渉を避けるためにこの機能が非常に有効です。ただし、完全に干渉を回避できるわけではありません。電波状況が悪い場合は、手動でチャンネルを設定する必要がある場合もあります。

iRay DW20には、範囲外警告機能は搭載されていません。そのため、送信機と受信機が一定距離以上離れると、音声が途切れたり、ノイズが発生したりする可能性があります。ワイヤレスマイクを使用する際は、常に受信機との距離を確認し、適切な範囲内で使用するように心がけましょう。特に、動きながらの撮影や広い場所での使用には注意が必要です。音声が途切れないように、事前にテストを行い、最適な距離を把握しておくことをお勧めします。

iRay DW20は送信機側に12段階のゲイン調整機能が搭載されています。これにより、録音環境や話者の声量に合わせて、最適な音量レベルを調整することができます。例えば、声が小さい人の場合はゲインを上げて、声が大きい人の場合はゲインを下げることで、音割れを防ぎ、クリアな音声を録音できます。ただし、ゲインを上げすぎるとノイズが入りやすくなるため、注意が必要です。

iRay DW20は受信機にヘッドホン端子が搭載されており、録音中の音声をリアルタイムでモニタリングすることができます。これにより、音声レベルやノイズの有無などを確認しながら録音できるため、録音ミスを防ぐことができます。特に、屋外での録音やライブ配信など、周囲の音が入りやすい環境では、リアルタイムモニタリングが非常に重要になります。ただし、ヘッドホンの音量を上げすぎると、モニタリング音自体が録音されてしまう可能性があるため、注意が必要です。

iRay DW20にはインテリジェントノイズ低減機能が搭載されており、周囲の騒音を低減してクリアな音声を録音することができます。この機能は、特に騒がしい環境下での録音に役立ちます。ただし、高度なノイズキャンセリング機能ではないため、完全にノイズを除去できるわけではありません。風の音や空調の音など、特定の種類のノイズに対しては効果が期待できますが、大きな騒音や突発的な音には対応できない場合があります。より高度なノイズキャンセリングが必要な場合は、別途ノイズキャンセリングマイクやソフトウェアを使用する必要があります。iRay DW20には、風音や服擦れ音を低減するためのマイクカバーも付属しています。