Keychron Q9

このキーボードはRGBバックライト機能を搭載しており、各キーのバックライトカラーや輝度、アニメーション効果などをソフトウェア（QMK/VIA経由で設定可能）で細かくカスタマイズできます。これにより、暗い環境での視認性を高めるだけでなく、デスク周りの雰囲気に合わせたライティングを楽しむことができます。キーごとの色分けや、特定のキーのみを点灯させるなど、高度な設定も可能です。

本製品はUSB Type-Cによる有線接続のみをサポートしており、Bluetoothや2.4GHzワイヤレスといった無線接続機能は搭載されていません。そのため、複数のデバイス（PC、タブレット、スマートフォンなど）を同時に接続して簡単に切り替えるマルチデバイス接続機能は利用できません。有線接続は安定していますが、ワイヤレスの利便性を求めるユーザーには不向きです。

QMK/VIAファームウェアに対応しているため、このキーボードでは強力なマクロ登録機能を利用できます。ユーザーは、複数のキー入力を一つのキーに割り当てたり、複雑なコマンドシーケンスをプログラムしたりすることが可能です。これにより、ゲームプレイ中の複雑な操作や、日常的なPC作業における定型文入力、ショートカット操作などを効率化できます。自分だけのショートカットキーを作成し、作業効率を大幅に向上させることが可能です。

このキーボードには、本体の傾斜角度を調整するためのスタンド機能は搭載されていません。キーボードはフラットな状態で固定されるため、ユーザーは好みのタイピング角度を得るために、別途リストレストを使用したり、キーボードの下に何かを挟んだりするなどの工夫が必要になる場合があります。固定された角度が合わない場合、長時間のタイピングで手首に負担を感じる可能性があります。

専用のメディアコントロールキー（音量調整、再生/停止など）は搭載されていません。しかし、QMK/VIAファームウェアを使用することで、これらの機能を任意のキーに割り当てることが可能です。例えば、Fnキーと他のキーの組み合わせでメディア操作を行えるようにカスタマイズできます。これにより、物理的な専用キーがなくても、ソフトウェア的な設定でメディア操作を便利に行えるようになります。

このキーボードには、液体（水、コーヒーなど）の侵入を防ぐための特別な防滴機能は搭載されていません。そのため、デスク上で飲み物をこぼしたり、湿気の多い環境で使用したりする際には注意が必要です。万が一液体がかかってしまった場合、内部の電子部品がショートして故障する可能性があります。使用時は、キーボードの周囲に液体を置かないようにするなど、十分な注意が必要です。

搭載されているGateron G Proリニアスイッチは、メカニカルスイッチの中でも比較的静かな部類に入ります。クリック感やタクタイル感がないため、キー入力時の「カチッ」という音が発生せず、滑らかな打鍵音のみが響きます。これにより、オフィスや自宅の共有スペースなど、静かな環境でも周囲に迷惑をかけにくい仕様となっています。ただし、底打ち時の衝撃音は発生するため、完全な無音ではありません。