BOYA BY-XM6-S2

2つの送信機からの音声を同時に受信し、モノラルまたはステレオで出力できます。これにより、2人でのインタビューや対談など、複数人の音声を同時に収録する場合に便利です。受信機側でモノラルモードに設定すると、2つの送信機からの音声がミックスされ、1つのチャンネルで出力されます。ステレオモードに設定すると、2つの送信機からの音声が左右のチャンネルに振り分けられて出力されます。これにより、収録後の編集で音声を個別に調整することが可能です。ただし、最上位機種のように、各チャンネルの音量を個別に調整する機能はありません。

自動チャンネル設定機能は搭載されていません。そのため、使用する前に送信機と受信機をペアリングする必要があります。ペアリングは比較的簡単に行えますが、他のワイヤレス機器と電波干渉を起こす可能性があるため、注意が必要です。特に、同じ2.4GHz帯を使用するWi-FiルーターやBluetooth機器が多い環境では、接続が不安定になることがあります。接続が不安定になった場合は、一度ペアリングを解除して、再度ペアリングを試す必要があります。自動チャンネル設定機能がないため、環境によっては接続が安定しない場合があることを理解しておく必要があります。

範囲外警告機能は搭載されていません。そのため、送信機と受信機が一定の距離以上離れると、音声が途切れたり、ノイズが発生したりする可能性があります。特に、広い場所や動きながらの撮影では、常に送信機と受信機の距離を意識する必要があります。もし、音声が途切れたり、ノイズが発生した場合は、送信機と受信機の距離を近づける必要があります。範囲外警告機能がないため、録音中に音声が途切れる可能性があることを理解しておく必要があります。最上位機種のように、距離が離れると警告音や表示で知らせる機能はありません。

送信機側で音量調整は可能です。送信機にはゲイン調整機能が搭載されており、0から6までのレベルで音量を調整できます。これにより、録音中に音声レベルが大きすぎたり小さすぎたりした場合でも、手元で素早く調整できます。ただし、最上位機種のように、細かく音量を調整することはできません。また、音量を調整すると、ディスプレイに表示されるメーターが変化するため、音声レベルを確認しながら調整できます。しかし、受信機側のメーターは鈍感なため、送信機側のメーターを参考に調整する必要があります。送信機側で音量調整ができるため、録音環境に合わせて最適な音量で収録できます。

受信機にはヘッドフォンジャックが搭載されており、リアルタイムで録音中の音声をモニタリングできます。これにより、録音中に音声のレベルやノイズを確認できます。また、録音後に音声をチェックする手間を省き、より効率的な作業が可能です。ただし、受信機のレベルメーターは鈍感なため、ヘッドフォンで音を確認しながら調整する必要があります。リアルタイムモニタリング機能は、録音の失敗を防ぐために非常に重要な機能です。この機能があることで、安心して収録に臨むことができます。最上位機種と比較すると、モニタリングの精度は劣るかもしれませんが、実用上は十分な機能です。

ノイズ低減機能は搭載されていません。ただし、風切り音を低減するためのウインドスクリーンが付属しています。このウインドスクリーンを使用することで、屋外での撮影時に風によるノイズをある程度抑えることができます。しかし、最上位機種のように、アクティブノイズキャンセリング機能は搭載されていないため、周囲の騒音が大きい環境では、ノイズが入りやすくなります。ノイズを低減するためには、録音環境を静かにしたり、マイクの位置を調整するなどの工夫が必要です。ノイズ低減機能がないため、録音環境によってはノイズが入りやすいことを理解しておく必要があります。