東芝(TOSHIBA) 炊飯器 5.5合 RC-10HR(W) ホワイト IH

このモデルの商品情報には、特定の銘柄に合わせて炊き方を調整する「銘柄炊き分け機能」に関する記載がありません。そのため、様々な銘柄のお米を炊く際に、そのお米の個性（甘みや粘りなど）を最大限に引き出すような細かい自動調整は期待できません。汎用的な炊飯設定で様々なお米を炊くことになります。銘柄による炊き上がりの違いを楽しみたい方には、この機能があるモデルを検討することをおすすめします。

白米の炊き上がりを「やわらか」に調整できるコースが搭載されています。「本かまど」コースが標準的な炊き方と考えられ、それとは異なる食感として「やわらか」が選択可能です。ただし、最上位モデルに見られるような「しゃっきり」「もちもち」など、さらに細かく多段階で食感を調整する機能は備わっていません。基本的な硬さの調整で十分な方には問題ありませんが、料理や個人の好みに合わせて細かく炊き分けたい場合は、より多機能なモデルを検討すると良いでしょう。

健康志向の方に嬉しい、玄米、麦ご飯、雑穀米を炊くための専用コースが搭載されています。これらの穀物は白米とは異なる吸水時間や火加減が必要ですが、専用コースがあることで難しい調整をすることなく、芯までしっかりと、ふっくらと炊飯できます。健康のために日常的にこれらのヘルシー米を取り入れたい方にとって、手軽に美味しく炊ける便利な機能です。保温時間も白米とは異なり12時間となっています。

このモデルは0.5合から最大5.5合まで炊飯可能ですが、少量（例えば0.5合や1合）を特に美味しく炊くための専用の「少量炊飯機能」に関する記載はありません。少量の場合、通常炊飯コースで炊飯することになります。一般的なIH炊飯器でも少量炊飯は可能ですが、専用機能がない場合、量が少ないと熱が均一に伝わりにくく、炊きムらに繋がる可能性があります。一人暮らしの方や、毎回少量だけ炊飯することが多い場合は、少量炊飯に特化した機能を備えたモデルの方がより美味しく炊ける可能性があります。

白米で最大24時間、エコ炊飯・玄米・麦ご飯・雑穀米で最大12時間の保温が可能です。「おいしさ続く」と記載されており、ごはんの温度を保ちながら乾燥や黄ばみを抑制する工夫がされています。これにより、食事の時間がバラバラな家族でも、炊きなおす手間なく比較的長い時間温かいごはんを食べられます。ただし、保温時間が長くなるほど、炊きたてのごはんの美味しさからは徐々に劣化していく点は理解しておきましょう。

内釜に水を入れて庫内の汚れやにおいを軽減するような、専用の「お手入れコース」や「クリーニング機能」に関する記載はありません。お手入れについては、凹凸が少ないフラットな天面をサッと拭きやすいこと、内釜の中で洗米ができることが説明されています。内蓋や蒸気口などのパーツが取り外して洗えるかは商品情報からは明確ではありませんが、多くの炊飯器では可能です。定期的な拭き掃除やパーツの手洗いが基本となります。

このモデルは「炊込み」「おかゆ」といった基本的な炊飯コースは備えていますが、煮込み料理やパン、ケーキなどの炊飯機能以外の特定の調理ができる「調理コース」に関する記載はありません。炊飯器一台で様々なおかず作りなども行いたい場合は、多機能な調理コースを備えたモデルを検討する必要があります。本製品は主に様々な種類のごはんを美味しく炊くことに特化したモデルと言えます。