Acogedor インタビュー用プロフェッショナルカーディオイド指向性ビデオマイク

本製品は内蔵バッテリーを搭載しておらず、充電して単体で動作させることはできません。電源供給は単三電池1本による電力供給のみに対応しています。外部からのファンタム電源やUSB経由での給電機能もないため、使用する機器から電源供給を受けることはできません。単三電池での駆動は手軽で場所を選ばないという利点がある一方、電池切れに注意が必要となります。長時間の連続使用を想定する場合は予備の電池を用意することが推奨されます。内蔵バッテリーや外部給電に対応したマイクと比較すると、電源オプションの柔軟性には限りがあります。

USBポート経由での給電には対応していません。マイクを動作させるための電源は、マイク本体に挿入する単三電池1本のみです。パソコンのUSB端子やモバイルバッテリー、USB電源アダプターなどから直接電源を供給することはできません。USB給電に対応したマイクは、パソコンや電源のある場所での長時間収録に便利ですが、本製品の場合は電池残量を気にする必要があります。ただし、単三電池は入手しやすいため、電源が確保しにくい屋外などでの使用では、電池交換で対応できるというメリットもあります。

マイク本体にヘッドホンを直接接続して、録音中の音声をリアルタイムでモニタリングするための端子は備わっていません。そのため、録音中の音を確認するには、接続しているカメラやレコーダー、スマートフォン側のヘッドホン出力を使用する必要があります。使用する機器にヘッドホン端子がない場合、録音レベルやノイズの混入などをその場で正確に確認することが難しくなります。高品質な音声収録ではリアルタイムモニタリングが非常に重要ですが、本製品ではそれがマイク単体では行えないため、注意が必要です。

マイク本体には「近くと遠く」の2つの調整モードを切り替えるスイッチが搭載されています。これはおそらく、音源との距離に応じた感度（ゲイン）を簡易的に調整するための機能と考えられます。ただし、細かく音量レベルをコントロールするためのノブやパッドスイッチ（信号を減衰させる機能）は備わっていません。プロ仕様のマイクにあるような、入力レベルを精密に設定する機能はないため、音源の大きさや収録環境に合わせて柔軟にゲインを調整することには限界があります。適切な録音レベルを得るには、主に接続機器側での調整が必要になります。

空調の音や風切り音、振動によるノイズなど、特定の低周波ノイズを意図的に除去するためのローカットフィルター（ハイパスフィルター）機能は搭載されていません。製品説明には「ノイズリダクション」や「防風スポンジカバー」についての記載はありますが、電気的に低音域をカットする機能については触れられていません。特に屋外や騒がしい環境での収録では、これらの低周波ノイズが音声に混入しやすく、ローカットフィルターがないとクリアな音声を得ることが難しくなります。録音後に編集でノイズを除去する必要が出てくる可能性があります。

本製品の指向性は「単一指向性（スーパーカーディオイド）」のみであり、他の指向性（無指向性、双指向性など）に切り替える機能は搭載されていません。これはガンマイクとして特定の方向の音を狙って拾う用途に特化しているためです。複数人の対談を広範囲で収録したい場合や、周囲の環境音をまとめて録音したい場合など、単一指向性以外の特性が必要なシーンには対応できません。一つのマイクで様々な種類の音源や録音方法に対応させたい場合は、指向性切り替え機能を備えたマイクを検討する必要があります。