Keychron K8 Pro

本製品には、専用のメディアコントロールボタンやダイヤルは搭載されていません。しかし、Macレイアウトに対応したマルチメディアキーやファンクションキーの機能が提供されており、これらを利用して音量調整や再生/停止などの基本的なメディア操作を行うことは可能です。専用の物理ボタンがないため、直感的な操作性では劣りますが、キーボードショートカットに慣れているユーザーであれば問題なく利用できます。QMK/VIAによるキーリマップ機能を使えば、特定のキーにメディアコントロール機能を割り当てることも可能です。

Keychron K8 Proには、キースイッチのアクチュエーションポイント（キーが反応する深さ）をソフトウェアで調整する機能は搭載されていません。Gateron G Proメカニカルスイッチは標準的なアクチュエーションポイントで設計されており、多くのユーザーにとって快適なタイピング体験を提供します。ゲーミング用途などで、より高速な反応速度を求める場合や、誤入力を減らすために深いアクチュエーションポイントを好むユーザーにとっては、この機能がないことが制限となる可能性があります。しかし、ホットスワップ対応のため、異なる特性を持つスイッチに交換することで、ある程度の調整は可能です。

本製品は、South-Facing RGB LEDバックライトを搭載しており、非常に高度なカスタマイズが可能です。13種類以上のプリセットされたRGBバックライト設定に加え、VIAソフトウェアを使用することで、RGBの色相、彩度、輝度、エフェクトスピードを細かく調整できます。これにより、ユーザーは自分の好みやゲームの雰囲気に合わせて、キーボード全体のライティングを自由にデザインできます。暗い環境での視認性を高めるだけでなく、個性的なデスク環境を構築する上でも重要な機能です。

Keychron K8 ProはQMK/VIAに対応しており、非常に強力なマクロ登録機能を提供します。VIAソフトウェアを介して、あらゆるキーボードキーや複雑なマクロコマンドを簡単にプログラムし、任意のキーに割り当てることができます。ドラッグ＆ドロップの直感的な操作で、macOS、Windows、Linuxのどのシステムでもキーマップをリマップ可能です。これにより、ゲームでの複雑なコンボ入力や、日常業務での定型文入力など、頻繁に使う操作をワンタッチで実行できるようになり、作業効率を大幅に向上させることができます。

本製品には、キーボード本体にUSBパススルーポートやオーディオパススルーポートは搭載されていません。そのため、マウスやヘッドセットなどの周辺機器をキーボードに直接接続することはできません。これらの機器はPC本体のポートに接続する必要があります。デスク周りの配線をよりシンプルにしたいユーザーや、PC本体から離れた場所で周辺機器を接続したいユーザーにとっては、この機能がないことが不便に感じられる可能性があります。

商品情報には、キーボード本体の傾きを「複数の段階で調整できる」という具体的なチルト調整機能についての記載がありません。一般的なキーボードと同様に、背面には角度を調整するためのスタンドが備わっている可能性は高いですが、詳細な調整段階や機構については不明です。ユーザーが自身のタイピングスタイルや手首の角度に合わせて、細かく最適な傾きを設定したい場合には、この機能の有無や詳細を確認する必要があります。