Areti（アレティ） ワインセラー s2466L s2466R

このワインセラーは、庫内を上下2つの独立した温度管理ゾーンに分けることができます。上段は0℃から10℃、下段は10℃から20℃の間で、それぞれ1℃刻みで細かく温度を設定可能です。これにより、赤ワイン、白ワイン、日本酒、スパークリングワインなど、それぞれに最適な温度で複数種類のお酒を同時に保存できます。例えば、日本酒は氷温に近い0℃で、赤ワインは18℃で保存するといった使い分けが可能です。

庫内の湿度を保つために、「潤箱（うるばこ）」という専用の水タンクが付属しています。この潤箱に水を入れて庫内に置くだけで、冷却時に発生する冷気と共に水分が循環し、庫内の湿度を適切なレベルに保ちます。これにより、ワインのコルクが乾燥して収縮し、酸化が進むのを防ぐことができます。加湿が不要な時期や場所では、潤箱を取り外して、そのスペースを缶ビールの収納などに活用することも可能です。

コンプレッサー式のワインセラーは、作動時に振動が発生することがありますが、この製品ではワインの劣化を防ぐために、コンプレッサーの微振動を吸収する工夫がされています。特に、庫内のラックはシリコンカバー付きの鉄製で、振動を吸収する設計になっています。これにより、ワインが静かな状態で熟成されるのを助けます。ただし、レビューではコンプレッサー音の大きさが指摘されることもあり、静音性については個人の感じ方や設置環境によって差がある可能性があります。

このワインセラーの扉は、断熱性に優れた3層ガラスでできており、紫外線（UV）を効果的に遮断する機能を持っています。ワインは紫外線に弱く、光に当たると風味が劣化する「光劣化」を起こしやすい性質があります。このUVカット機能により、ワインを光から保護し、品質を長期間維持することができます。また、ガラス扉なので、庫内のワインコレクションを外から美しく眺めることも可能です。

庫内には、ワインボトルを美しく照らすLED照明が設置されています。この照明は熱をほとんど発生しないため、ワインの温度に悪影響を与える心配がありません。扉を開けた際に、中のワインボトルやラベルを明るく照らし出し、目的のワインを見つけやすくするとともに、コレクションをディスプレイするような効果も得られます。夜間など、暗い場所でもワインを選びやすくなります。

このワインセラーには、ドアアラーム機能は搭載されていません。ドアが開いたままになっていることを知らせる機能がないため、利用者が自分で扉がきちんと閉まっているかを確認する必要があります。ドアの閉め忘れは庫内温度の上昇を招き、ワインの品質に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。特に、頻繁に開閉する場合には、閉め忘れがないか意識することが大切です。