Geekworm Geekworm X1000 Pcie M.2 Key-M NVMe SSD拡張ボード

Raspberry Pi 5用のNVMe SSD拡張ボードであり、スタッフレビューでNVMe SSDによる稼働報告があることから、Raspberry Pi 5のNVMe起動に対応していると考えられます。これにより、OSの起動やアプリケーションの読み込み速度が大幅に向上し、SDカードを使用する場合と比較して快適な操作感を得られます。高速なストレージからの起動は、特に頻繁に再起動を行う環境や、素早いセットアップが必要な場合に大きなメリットとなります。

本ボード単体には、NVMe SSDの冷却を目的としたヒートシンクやファンなどの機構は搭載されていません。NVMe SSDは高速に動作する際に熱を持ちやすい部品であり、特に負荷の高い処理を連続して行う場合、温度上昇によって性能が制限されたり、寿命に影響したりする可能性があります。スタッフレビューには「エアフロー的にアクティブファンの吸気側にある」との言及はありますが、これはボードの設計によるものではなく取り付け位置による効果です。安定した性能を維持するためには、別途SSD用のヒートシンクやケースの冷却対策を検討する必要があります。

ボード上にACT LEDインジケーターが搭載されており、NVMe SSDへのアクセス状態（読み書きが行われているか）を視覚的に確認できます。LEDの点滅によって、SSDが正常に動作しているか、現在データの転送中かなどを把握することができます。システムが応答しないなどのトラブルが発生した場合に、SSDが活動しているかどうかを確認するための手がかりとなり、問題の切り分けに役立ちます。

ボード上に搭載されているACT LEDインジケーターは、NVMe SSDのアクセス状態だけでなく、ボードへの電源供給状態も示します。LEDが点灯していることで、ボードがRaspberry Pi 5本体から、またはFFCケーブル経由で電力を正しく受け取っていることを確認できます。取り付け後の初期動作確認や、電源関連の問題発生時に、ボードに電力が供給されているかいないかを迅速に判断するための便利な機能です。

商品情報に過電流保護機能に関する明確な記載はありませんでした。拡張ボードにおいて、接続機器の異常やショートなどから本体や他の部品を保護するための過電流保護機能は安全性の観点から重要ですが、本製品にこの機能が搭載されているかは不明です。使用するNVMe SSDやケーブルに異常がないか、慎重に確認して使用することが推奨されます。