EPOMAKER F99

本製品には、音量調整や音楽の再生/停止などを直接操作できる専用のメディアコントロールボタンやダイヤルは搭載されていません。FNキーとの組み合わせでバックライトの調整は可能ですが、メディア操作に関する記載はありません。そのため、メディアコントロールを行う場合は、ソフトウェア上での操作や、キーボードのFNキーとファンクションキーの組み合わせによるショートカット機能の有無を確認する必要があります。専用の物理的なコントロールを求めるユーザーには不向きかもしれません。

本製品には、キーの反応位置（アクチュエーションポイント）をユーザーが任意に調整できる機能に関する記載がありません。メカニカルスイッチは固定のアクチュエーションポイントを持つため、この機能は一般的にラピッドトリガーなどの特殊なスイッチや、より高価格帯のゲーミングキーボードに搭載されることが多いです。本製品はホットスワップ対応であるため、異なる特性を持つスイッチに交換することで打鍵感や反応速度を調整することは可能ですが、ソフトウェアによるアクチュエーションポイントの微調整はできません。

本製品は鮮やかなRGBバックライトを搭載しており、16種類の照明効果と8種類の照明色を内蔵しています。FNキーとの組み合わせでこれらの効果や色を切り替えたり、明るさや速度を調整したりすることが可能です。さらに、Windows対応のプログラミングソフトウェアを使用することで、各キーのライティング効果やカラーをより詳細にカスタマイズできます。これにより、ユーザーは自分のゲーミングセットアップや気分に合わせて、キーボードのイルミネーションを自由に設定し、個性を表現することが可能です。暗い環境での視認性向上にも役立ちます。

本製品は、Windows対応のプログラミングソフトウェアを通じてマクロ登録機能を提供しています。このソフトウェアを使用することで、ユーザーは複雑なキー操作やコマンドを一つのキーに割り当てることが可能です。ゲームで頻繁に使用するコンボや、日常の作業で繰り返し入力するフレーズなどをマクロとして登録することで、作業効率やゲームプレイのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。ただし、このソフトウェアはWindows環境でのみ利用可能であり、macOSやLinuxなどの他のOSではマクロ機能のカスタマイズが制限される点に注意が必要です。

本製品にはUSB2.0用ポートが1つ搭載されており、USBパススルー機能に対応しています。これにより、マウスやUSBメモリなどの周辺機器をキーボードに直接接続することができ、PC本体のUSBポートが遠い場合や、デスク周りの配線をすっきりとさせたい場合に便利です。しかし、オーディオパススルー機能（ヘッドセットなどをキーボードに直接接続できる機能）に関する記載はありません。そのため、オーディオ機器の接続にはPC本体のポートを使用する必要があります。USBパススルー機能は利便性を高めますが、オーディオ機能は含まれていません。

本製品には、キーボード本体の傾きを複数の段階で調整できるチルト調整機能に関する具体的な記載がありません。多くのキーボードには裏面に角度調整用のスタンドが搭載されていますが、本製品の情報からはその有無や調整段階の詳細は確認できません。人間工学に基づいた快適なタイピング姿勢を重視するユーザーにとっては、チルト調整機能の有無やその自由度が重要な要素となる場合があります。本製品のエルゴノミックデザインは謳われていますが、物理的な角度調整の可否は不明です。