apollotech カメラ防湿庫ドライボックス カメラ保管庫 防湿ケース (120L)

本製品は庫内の現在の湿度をデジタル画面で表示する機能を備えています。これにより、庫内の湿度が視覚的にすぐに分かり、適切な保管環境（推奨40～50%RH）が維持されているかを確認できます。アナログ表示と比べて数値が明確なので、湿度の微妙な変化も把握しやすく、大切なカメラやレンズの状態管理に役立ちます。温度表示機能は搭載されていないようですが、湿度を正確に把握できることは防湿庫の基本的な機能として非常に重要です。

庫内の目標湿度を、ダイヤル操作によって手動で設定することが可能です。設定できる範囲は25%から60%の間で、保管する機材や設置環境に合わせて調整できます。乾燥しすぎを防ぎたい場合や、より強力に湿気を除きたい場合など、ある程度柔軟に対応できます。ただし、最上位モデルのように1%刻みで細かく設定することはできず、設定精度も±3%の誤差がある点は理解しておく必要があります。ダイヤル設定自動調整式とあるため、細かい設定は不要で使いやすい反面、シビアな管理は難しいでしょう。

商品の情報や画像からは、庫内を照らすLED照明機能が搭載されていることを確認できませんでした。扉を開けた際に庫内が明るく照らされないため、暗い場所や夜間に機材の出し入れをする際には手元を照らすライトが必要になる可能性があります。機材の確認や整理をする際に照明があると便利な機能ですが、本製品では省略されているようです。価格を抑えるための仕様と考えられます。必須機能ではありませんが、あると便利な機能の一つです。

残念ながら、庫内湿度が設定値を超えて高くなった場合に警告音などで知らせる高湿度異常警報機能は搭載されていません。何らかの理由で防湿庫の性能が低下したり、扉がしっかり閉まっていなかったりした場合に、高湿度状態が続いてしまってもすぐに気づくことができません。大切な機材を守るためには、定期的にデジタル表示で湿度を確認し、庫内環境をチェックする必要があります。特に湿気の多い時期はこまめな確認を心がけましょう。この機能がないことは、最上位モデルとの比較で劣る点です。

本製品は電子式のペルチェ式除湿システムを採用しているため、シリカゲルなどの乾燥剤を交換したり、溜まった水を捨てたりといったメンテナンスの手間が一切かかりません。電源コンセントに繋いでおけば、自動的に庫内の湿度を管理してくれます。一度設置してしまえば、後は湿度設定を確認するだけで済むため、忙しい方や防湿庫の管理に手間をかけたくない方に最適です。長期にわたって手軽に湿気対策ができる点は大きなメリットです。

商品の情報にUVカットガラスに関する記載がないため、扉の強化ガラスには紫外線カット機能は搭載されていないと考えられます。窓の近くなど直射日光が当たる可能性のある場所に設置すると、紫外線が庫内のカメラやレンズ、特にゴム部品やプラスチック部分の劣化を早める可能性があります。もし設置場所が窓際などになる場合は、遮光カーテンを使用するなど紫外線対策を別途行うことを推奨します。大切な機材を長期保管する上で、UVカット機能は重要な保護要素の一つです。