Keychron K7 Max (K7M-A3)

本製品には、専用のメディアコントロールボタンやダイヤルは搭載されていません。コンパクトな65%レイアウトのため、Fnキーとの組み合わせで音量調整や再生/停止などのメディアコントロールを行うことが一般的です。ゲーム中や動画視聴中に素早く音量を調整したい場合など、専用ボタンがないことで操作に一手間かかる可能性があります。QMK/VIAによるカスタマイズで、特定のキーにメディアコントロール機能を割り当てることは可能ですが、物理的な専用操作部はありません。

本製品には、キーの反応位置（アクチュエーションポイント）をユーザーが任意で調整できる機能は搭載されていません。ロープロファイルGateronメカニカルスイッチは、その特性として一定のキーストロークとアクチュエーションポイントを持っています。この機能は主にラピッドトリガー対応のゲーミングキーボードに搭載されることが多く、本製品は一般的なメカニカルキーボードの範疇に属します。より高度なゲーミングパフォーマンスを追求し、ミリ単位での反応速度調整を求めるユーザーには不向きです。

本製品のバックライトはWhite LEDであり、RGBバックライトのような多彩な色やアニメーション効果のカスタマイズ機能は搭載されていません。単色の白色LEDがキーボード全体を照らすシンプルな仕様です。暗い場所での視認性確保や、キーボードの雰囲気を高める効果はありますが、ゲームの種類や気分に合わせてキーボードの色を自由に変えたい、派手なライティングエフェクトを楽しみたいといったユーザーの要望には応えられません。RGBバックライトはバッテリー消費も大きいため、バッテリー寿命を重視するユーザーには適しています。

本製品はQMK/VIAに対応しており、Keychron Launcherウェブアプリを通じて各キーにマクロを登録することが可能です。これにより、ゲームで頻繁に使用する複雑なコマンドや、文章作成でよく使う定型文などを一つのキーに割り当て、ワンタッチで実行できるようになります。作業効率を大幅に向上させることができ、ゲーマーだけでなく、プログラマーやライターなど、特定のキー操作を繰り返すユーザーにとっても非常に有用な機能です。カスタマイズの自由度が高く、自分のワークフローに合わせて最適化できます。

本製品には、キーボード本体にUSBポートやオーディオジャックが搭載されているUSBパススルー/オーディオパススルー機能は記載されていません。この機能は、マウスやヘッドセットなどの周辺機器をキーボードに直接接続できるため、PC本体から離れた場所でも配線をすっきりとさせたい場合に便利です。本製品はコンパクトさを重視しているため、これらのポートは省略されていると考えられます。デスク周りの配線整理や、周辺機器の接続のしやすさを重視するユーザーは、別途USBハブなどを検討する必要があります。

本製品には、キーボード本体の傾きを複数の段階で細かく調整できる機能についての記載がありません。多くのキーボードには、裏面に折りたたみ式のスタンドがあり、基本的な傾き調整は可能ですが、本製品が「複数の段階」での調整に対応しているかは不明です。ユーザーの手首や腕の角度に合わせて最適なポジションを見つけたい場合、より細かなチルト調整機能が求められることがあります。長時間のタイピングにおいて、手首への負担を軽減するためには、適切な傾きが重要となるため、この点は確認が必要です。