AIR SERIES AirCard

AirCardは、iOSの「探す」ネットワークとAndroidの両方に対応しており、専用アプリを使用することで、タグの位置情報を地図上で確認できます。しかし、GPSを搭載していないため、位置情報の精度はスマートフォンのBluetooth接続に依存します。そのため、屋内やBluetoothが届かない場所では、位置情報の精度が低下する可能性があります。位置情報の更新頻度も、最上位製品に比べて遅れる場合があります。

AirCardは、90dBの大音量アラームを鳴らすことができ、紛失した物の場所を音で知らせる機能があります。しかし、アラーム音の種類や音質は調整できません。騒がしい場所では、アラーム音が聞こえにくい場合があります。また、アラーム音を鳴らすには、スマートフォンとのBluetooth接続が必要です。接続が切れている場合は、アラーム音を鳴らすことができません。

AirCardは、スマートフォンとタグが一定距離以上離れると、スマートフォンに通知を送る置き忘れ防止機能を搭載しています。しかし、Bluetoothの接続範囲に依存するため、障害物や電波干渉によって通知が遅れる、または通知されない場合があります。通知の感度も調整できません。置き忘れ防止機能を使用するには、専用アプリを常に起動しておく必要があります。

AirCardは、タグ本体のボタンを2回押すことで、スマートフォンを鳴らすことができます。しかし、この機能を使用するには、専用アプリをインストールし、Bluetoothで接続しておく必要があります。また、スマートフォンがマナーモードに設定されている場合でも、音を鳴らすことができますが、音量は調整できません。スマートフォンが見つからない場合に役立ちますが、アプリのインストールとBluetooth接続が必須という点で、やや利便性に欠けるかもしれません。

AirCardは、専用アプリまたはiOSの「探す」アプリを通じて、複数のタグを管理できます。家族や友人とタグを共有することも可能です。しかし、共有できる人数には制限がある場合があります。また、タグの追加や削除、設定変更などは、管理者のみが行えます。共有機能は便利ですが、管理権限が集中しているため、プライバシーに関する注意が必要です。

AirCardは、電池残量が少なくなると、スマートフォンに通知を送る機能を搭載しています。電池残量はアプリで確認できます。しかし、電池交換はできず、電池寿命が切れると本体を交換する必要があります。電池寿命は最長3年とされていますが、使用状況によって異なります。電池交換ができない点は、長期的に使用する場合のデメリットとなります。