Generic 28L カメラドライキャビネット デジタル湿度コントロール付き

庫内湿度は電子メーターによるデジタル表示で確認できます。現在の湿度が数値で表示されるため、庫内環境の目安を把握するのに役立ちます。ただし、精度は±5%Rhと幅があるため、厳密な湿度管理が必要な場合は、表示値を参考程度にとらえるのが良いでしょう。アナログメーターに比べて視認性は優れています。

タッチコントロールとノブ操作で、庫内の目標湿度を35%から75%の範囲で手動設定できます。保管したい機材の種類や環境湿度に合わせて、ある程度の湿度範囲を選べる点は便利です。しかし、カビ防止に最適な40～50%Rhの範囲を精密に維持できるかは、精度が±5%Rhであるため保証されません。より細かい湿度設定や、より狭い推奨湿度範囲での正確な管理を求める場合には、機能が限定的と言えます。

商品説明や画像からは庫内LED照明の搭載が確認できません。暗い場所で防湿庫を使用する際や、庫内の機材を確認、整理する際には、別途照明が必要になる可能性があります。この機能は多くの防湿庫で標準的に搭載されていますが、本製品はシンプルな機能構成のため省略されているようです。使い勝手の面で、特に暗い場所での利用頻度が高い場合は不便を感じるかもしれません。

高湿度になった場合にアラームなどで知らせる機能は搭載されていません。庫内湿度の異常はデジタル表示を見て自分で判断する必要があります。万が一、除湿ユニットの不調や扉の閉め忘れなどで湿度が高くなってしまっても、すぐに気づけないリスクがあります。大切な機材をカビや劣化のリスクから守るためには、定期的に湿度表示を自分で確認することが重要です。より高機能な防湿庫に搭載されることが多い安全機能がありません。

具体的な除湿方式の記載はありませんが、「デジタル湿度コントロール」「静音除湿器」「省エネ運転」といった記載から、電子式除湿器が採用されていると推測されます。電子式であれば、乾燥剤の交換や水の排水といった定期的なメンテナンスは基本的に不要です。電源を入れて設定しておけば、自動である程度の湿度を維持してくれるため、手間がかかりません。ただし、これが「オートクリーンドライ」のような高性能な電子式なのか、あるいは簡易的な方式なのかは不明であり、長期的な安定性については未知数です。

扉には強化ガラスが使用されていますが、UVカット機能があるかどうかの記載はありません。窓際など直射日光が当たる場所に設置した場合、紫外線が庫内のカメラレンズのコーティングやプラスチック、ゴム部品などにダメージを与える可能性があります。大切な機材の色褪せや劣化を防ぐためには、UVカット機能付きの扉を備えたモデルを選ぶか、直射日光が当たらない場所に設置するなどの対策が必要です。本製品のガラスは通常の強化ガラスである可能性が高いです。