
ソニー(SONY) リニアPCMレコーダー M10 ブラック PCM-M10/B
の評価
商品概要
SONY PCM-M10は、小型軽量ボディながら96kHz/24bitリニアPCM録音に対応した、音楽録音に強みを持つボイスレコーダーです。楽器演奏やボーカルなど、原音の忠実な記録を追求した設計で、高品位なサウンドを実現します。4GB内蔵メモリに加え、microSD/microSDHC/MS Microスロットによる拡張が可能(microSDHCは容量制限の可能性あり)。単3形乾電池2本で約46時間録音可能なロングバッテリーライフも大きな特長です。アナログ録音ボリュームやピークメーターなど手動での音量調整に優れ、トラックマーク機能やキーコントロール機能も搭載しています。現代的な便利機能は少ないですが、特定の高音質録音ニーズに応えるモデルです。
商品スペック
サイズ・重量
機能一覧
周りの音が一定の音量を超えた時に自動で録音を開始し、音が小さくなると録音を一時停止する機能です。会議や講義などで無音状態が頻繁にある場合に便利です。無駄な部分を録音しないため、メモリ容量の節約になり、後から聞き返す際も重要な会話だけを効率的に確認できます。
SONY PCM-M10は音声起動録音(V-REC)機能については明確な記載がなく、主にマニュアルでの録音操作を想定した設計となっているようです。オート録音に関するレビューはありますが、音声の開始・停止に連動するV-REC機能とは異なります。そのため、音声が発生した時だけ自動で録音を開始・停止するという無音カット機能は期待できません。録音の開始・停止はユーザー自身が行う必要があります。無駄な無音部分を自動的にカットして効率的に録音したい場合には不向きと言えます。
エアコンの動作音やプロジェクターのファンノイズ、屋外での風の音など、録音時に入る低い周波数のノイズを自動的に軽減する機能です。騒がしい環境で録音する際に、人の声などの必要な音をクリアに残すことができます。聞き返しの際にノイズに悩まされず、内容に集中できます。
本製品にはローカットフィルター機能が搭載されています。ただし、レビュー情報によると、このフィルターは200Hzで固定されており、オン/オフの切り替えのみが可能です。一般的なローカットフィルターは、より低い周波数(例:75Hzや100Hz)を選択できる場合が多く、200Hz固定というのは比較的高めの設定です。これにより、空調ノイズなど比較的高い周波数の低音は軽減できますが、それ以下の低い周波数のノイズをカットすることはできません。使用環境によっては、期待通りのノイズ軽減効果が得られない可能性があります。
録音した音声の再生スピードを、ゆっくりにしたり速くしたりと自由に調整できる機能です。会議の議事録作成でじっくり聞き直したい時や、語学学習で発音を確認したい時に便利です。自分のペースに合わせて効率的に聞き取りを進められます。
SONY PCM-M10は再生速度調整機能(DPC: Digital Pitch Controlなど)については、商品情報に明確な記載が見当たりません。ボーカル練習に便利なキーコントロール機能(再生時の音程調整)は搭載されていますが、これは再生速度を変えずに音程だけを変える機能であり、再生速度そのものを変更する機能とは異なります。そのため、議事録作成時などに長時間の録音データを早聞きしたり、聞き取りにくい部分をゆっくり再生して確認したりする用途には適していません。純粋な再生速度調整を必要とする場合は注意が必要です。
録音中に重要な箇所だと思ったところに、本体のボタン操作などで目印(マーク)をつけられる機能です。後から聞き返す際に、目印をつけた場所へすぐにジャンプできます。膨大な録音時間の中から、聞きたい情報を素早く探し出すのに役立ちます。
本製品には、録音中に重要な箇所に目印を付けられるトラックマーク機能が搭載されています。これはマーカー機能として利用できます。録音中に特定のボタンを押すことで、その時点にマークを挿入し、後から再生する際にそのマーク位置へ瞬時にジャンプすることが可能です。これにより、長時間の録音データから会議の決定事項やインタビューでの重要な発言など、聞きたいポイントを素早く見つけ出すことができます。議事録作成や内容整理の効率を向上させる上で便利な機能です。
録音する状況(会議、講義、音楽、口述など)に合わせて、あらかじめ用意されたモードを選ぶだけで、最適な録音設定に自動で切り替わる機能です。難しい設定を知らなくても、録音対象に応じた良い音質で録音できます。誰でも簡単に用途に合わせた使い方ができます。
SONY PCM-M10には、録音シーンに合わせて最適な設定を自動で行うシーンセレクト機能は搭載されていません。商品情報には「多彩な音楽シーンでの~機能性と操作性を徹底的に追求した一品」といった記載がありますが、これは特定の録音モードを選択する機能ではなく、製品全体の設計思想を指しています。マイク感度や録音レベルなどは、アナログボリュームやマイク感度切り替え(高/低)などで手動設定する必要があります。様々な録音環境で簡単に最適な設定を行いたい初心者の方には、やや敷居が高いかもしれません。
本体内蔵メモリとは別に、市販のmicroSDカードを挿入することで、録音できる容量を増やすことができる機能です。長時間の会議やセミナー、数日間にわたる取材など、容量を気にせず連続して録音したい場合に便利です。録音データをカードごと交換して管理することも可能です。
本製品はmicroSD/microSDHCカードスロットおよびメモリースティックマイクロ(M2)スロットを備えており、内蔵メモリ4GBだけでは不足する場合に記録容量を拡張することが可能です。長時間の高音質録音を行いたい場合に便利ですが、一部レビューではmicroSDHCカードの対応容量に実質的な上限(例:16GBまで)がある可能性が指摘されています。最新のmicroSDXCカード(通常64GB以上)には対応していないため、超大容量の外部メモリは利用できません。外部メモリの使用を検討する際は、対応するカードの種類と容量の上限を事前に確認することが重要です。
SHOPSTAFFによる評価スコア
SONY PCM-M10は、2009年発売のモデルでありながら、楽器演奏やボーカルなどの音楽録音に特化した高音質設計が光るリニアPCMレコーダーです。96kHz/24bit録音に対応し、レビューでは特に音楽録音時の音質のクリアさが高く評価されています。アナログ録音ボリュームやピークメーターなど、マニュアルでの音量調整を重視した設計は、オーディオ愛好家やミュージシャンにとって魅力的です。単3形乾電池駆動による長時間録音能力も特長ですが、内蔵メモリが4GBと少なく、外部メモリ(microSD/MS Micro)も最大容量に制限がある可能性がレビューで示唆されています。現代のボイスレコーダーに搭載されるAI機能や多機能なシーンセレクト、高速なPC接続(USB 1.1速度と記載あり)は期待できません。操作性は概ね良好との声が多い一方で、電源/ロック操作の物理的な構造に難があるという指摘も見られます。信頼できるSONYブランドの製品であり、基本的な録音機能の耐久性は期待できますが、中古市場には経年劣化による不具合(レビューにある時計リセットや電池ボックス腐食など)のリスクも存在します。主なユースケースとしては、純粋な音質を求める音楽録音や、LINE入力からの録音に強みを発揮しますが、汎用性や現代的な便利機能の点では最新モデルに劣ります。価格帯としては、発売当時の価格帯で現在は中古流通が主ですが、その価格に見合うかは用途によります。
ブランド・メーカー詳細
おすすめのポイント
- 96kHz/24bit対応の高音質リニアPCM録音
- 特に楽器演奏やボーカル録音に適した音質特性
- アナログ録音ボリュームによる直感的なレベル調整
- 単3形乾電池2本で約46時間のロングバッテリーライフ
- PCからのLINE出力録音に便利なLINE入力端子搭載
- 頭出しに便利なトラックマーク機能
注意点
- 内蔵メモリは4GBと少ないため、長時間録音には外部メモリが必須です。
- レビューによると、microSDHCの容量に実質的な上限(例:16GBまで)がある可能性があります。
- ローカットフィルターは200Hz固定であり、より低い周波数のノイズはカットできません。
- PC接続時のデータ転送速度がUSB 1.1相当と遅いため、大容量ファイルの転送に時間がかかります。
- 単3形乾電池駆動のため、電池切れに備えた準備が必要です(充電池使用可)。
- 現代的なAI機能(文字起こし、要約など)や多機能なシーンセレクト機能は搭載されていません。
- 電源スイッチとロック機能が一体のため、誤操作しやすいというレビューがあります。
- 古いモデルのため、中古品の場合は状態確認が重要です(時計リセットや電池ボックスの不具合報告あり)。
おすすめな人
- 楽器演奏やボーカル練習を高音質で録音したいミュージシャン
- PCからのLINE出力音源を高音質で録りたい方
- アナログ的な操作感や手動でのレベル調整を好む方
- 単3形乾電池で運用したい方(充電池も利用可能)
- 純粋な録音品質を重視し、多機能性やAI機能は不要な方
おすすめできない人
- AI文字起こしや要約機能などのスマート機能を重視する方
- 内蔵バッテリーによる手軽な充電を好む方
- 大容量の録音データを頻繁にPCに転送する方(USB速度が遅いため)
- microSDXCカードなど最新の大容量外部メモリを使いたい方
- 簡単な操作で自動的に最適な設定で録音したい方(シーンセレクトなどがないため)
- 騒がしい環境で不要な低音ノイズをしっかりカットしたい方(ローカットフィルターの制限)
おすすめの利用シーン
- 自宅やスタジオでの楽器演奏・ボーカル練習の録音
- 静かな環境でのアコースティック楽器や自然音の生録
- PCやオーディオ機器からのLINE出力音源の録音
- 電池交換が容易な場所での長時間の連続録音
非推奨な利用シーン
- 周囲の騒音が多い環境での録音(ローカットフィルターが限定的)
- 素早いデータ転送が必要な状況
- 多人数での会議など、AI文字起こしや発言者識別が有効な場面
- 本体を手に持って動きながらの録音(重量や形状的に不向き)
よくある質問(Q&A)
Q.録音品質はどのくらいですか?
Q.内蔵メモリーの容量はどれくらいですか?また、メモリーを増やすことはできますか?
Q.電源は何を使用しますか?バッテリーの持ち時間はどれくらいですか?
Q.持ち運びはしやすいですか?
Q.どのような付属品がありますか?
Q.どのような用途におすすめですか?
Q.操作は簡単ですか?
Q.LINE入力はできますか?
Q.スタッフの確認でいくつか気になる点があるようですが?
SHOPSTAFF 評価ランキング
TASCAMの4トラックリニアPCMレコーダー。XLR/TRS入力、Wi-Fiリモート操作、MTRモード搭載。
記録形式 | WAV, BWF, MP3 | 内蔵メモリー容量 | - GB |
対応外部メモリー | SD, SDHC, SDXC | マイク数 | 2 |
PC接続 | USB 2.0 | 本体重量 | - g |
電池持続時間 | - 時間 | サンプリング周波数 | 96 kHz |
ビット深度 | 24 bit | ノイズキャンセル機能 | ローカットフィルター搭載 |
高性能3マイクシステムTRESMIC II搭載。96kHz/24bitハイレゾ対応PCMレコーダー。Bluetoothリモート操作も可能。
記録形式 | PCM(WAV), FLAC | 内蔵メモリー容量 | 16 GB |
対応外部メモリー | microSDXC | マイク数 | 3 |
PC接続 | USB Micro-B | 本体重量 | 78 g |
電池持続時間 | ‒ 時間 | サンプリング周波数 | 96 kHz |
ビット深度 | 24 bit | ノイズキャンセル機能 | 対応(再生時) |
小型・軽量ながら高音質ハイレゾ録音に対応。可動式マイクや録音アシスト機能、Bluetooth/スマホ連携も。
記録形式 | Linear PCM (WAV), MP3, FLAC (再生のみ) | 内蔵メモリー容量 | 16 GB |
対応外部メモリー | - | マイク数 | 2 |
PC接続 | USB-A (スライド式) | 本体重量 | 82 g |
電池持続時間 | - 時間 | サンプリング周波数 | 96 kHz |
ビット深度 | 24 bit | ノイズキャンセル機能 | 対応 (ノイズカット, ローカット) |
192kHz/24bitハイレゾ録音とプロ用入力端子を備えた、高音質志向のプロフェッショナル向けハンディレコーダー。
記録形式 | PCM(WAV) | 内蔵メモリー容量 | 16 GB |
対応外部メモリー | microSDXC | マイク数 | 2 |
PC接続 | USB Type-C | 本体重量 | 480 g |
電池持続時間 | 電池種類・設定による 時間 | サンプリング周波数 | 192 kHz |
ビット深度 | 24 bit | ノイズキャンセル機能 | 対応(デジタルリミッター,高S/Nモード) |
ソニーの高音質リニアPCMレコーダー。DSD/ハイレゾPCM対応、32GB内蔵メモリとSD拡張、可動式マイク搭載。
記録形式 | DSD, PCM(WAV), MP3 | 内蔵メモリー容量 | 32 GB |
対応外部メモリー | SDカード (SDXC対応) | マイク数 | 2 |
PC接続 | USB 2.0 | 本体重量 | 395 g |
電池持続時間 | ‐ 時間 | サンプリング周波数 | DSD 2.8224MHz, PCM 192kHz kHz |
ビット深度 | 16/24 bit | ノイズキャンセル機能 | 非対応 |