TASCAM DR-44WL

本製品には、AIによる高度なノイズキャンセル機能は搭載されていませんが、ローカットフィルター機能により、低周波ノイズ（エアコンの動作音など）を軽減することは可能です。これにより、録音環境によっては聞き取りやすさを向上させることができます。ただし、周囲の雑音を積極的に除去するような機能はありません。

「オートレック機能」として搭載されており、音声の入力レベルを感知して自動的に録音を開始・停止します。これにより、無音部分の録音をスキップし、録音データの容量を節約できます。会議や講義など、話者がいない時間を効率的に管理したい場合に非常に便利です。設定で感度を調整することも可能です。

録音した音声の再生速度を調整する機能は、本製品には搭載されていません。そのため、講義の内容を早く確認したい場合や、聞き取りにくい部分をゆっくり再生したい場合には、別途編集ソフトなどを使用する必要があります。この機能は、学習用途などでよく利用されるため、搭載されていない点は残念です。

あらかじめ設定した時間に自動で録音を開始するタイマー録音機能は、本製品には搭載されていません。ラジオ番組の録音や、決まった時間に始まるイベントの録音などを行いたい場合は、手動で録音を開始する必要があります。この機能がないため、録音のし忘れを防ぐためには注意が必要です。

会議、講義、インタビューといった特定の録音シーンに合わせて最適な設定を自動で適用する機能は、本製品には搭載されていません。ユーザーは、サンプリング周波数、ビットレート、マイク感度などを手動で設定する必要があります。ただし、Wi-Fi経由でのリモート操作により、録音レベルの調整などは比較的容易に行えます。

「オートマーク機能」が搭載されており、指定したレベルを検出した場合や、手動でファイルに目印（マーク）をつけることができます。さらに、「オートディバイド機能」と組み合わせることで、マークを付けた場所でファイルを自動的に分割することも可能です。これにより、長時間の録音データから特定の箇所を素早く見つけ出したり、曲ごとにファイルを整理したりするのに役立ちます。