Neumann KMS 104 ハンドヘルド カーディオイド ニッケル 008548

KMS 104はカーディオイド（単一指向性）マイクであり、指向性を変更する機能はありません。カーディオイドマイクは、マイクの正面からの音を最も良く拾い、側面や背面からの音を遮断します。これにより、周囲のノイズを抑え、目的の音源をクリアに録音できます。ボーカルや楽器の収音に最適ですが、複数人での会話を録音する場合には、全員の声を均等に拾うことが難しい場合があります。

KMS 104には、ハイパスフィルター機能は搭載されていません。低音域をカットしたい場合は、外部のフィルターを使用するか、録音後の編集で対応する必要があります。ポップノイズや空調ノイズなど、不要な低周波ノイズを軽減するために、ポップガードやリフレクションフィルターなどのアクセサリーを使用することを推奨します。

KMS 104には、PAD（アッテネーター）機能は搭載されていません。大音量の音源を録音する際は、オーディオインターフェースやミキサー側で入力レベルを調整する必要があります。過大入力による音の歪みを防ぐために、事前のレベルチェックが重要です。もし、入力レベルが高すぎる場合は、マイクとの距離を調整することも有効です。

KMS 104には、ショックマウントは内蔵されていません。外部からの振動を軽減するためには、別途ショックマウントを用意する必要があります。特に、ステージ上での使用や、振動が多い環境での使用には、ショックマウントの使用を推奨します。ショックマウントを使用することで、床からの振動やマイクスタンドを通じたノイズを効果的に低減できます。

KMS 104は、ステージボーカル用に最適化されたコンデンサーカプセルを搭載しています。このカプセルは、クリアで自然な音質を提供し、ボーカルのニュアンスを忠実に再現します。また、高いSPL（音圧レベル）に対応しており、大音量の環境でも歪みの少ないサウンドを実現します。スタジオクオリティの音質をステージで実現するために、専用設計されたカプセルが重要な役割を果たしています。

KMS 104は、アナログ出力のみに対応しています。デジタル出力を使用する場合は、別途オーディオインターフェースなどを使用する必要があります。XLR端子から出力されるアナログ信号を、オーディオインターフェースでデジタル信号に変換し、PCなどに取り込みます。デジタル出力に対応したマイクと比較すると、接続の手間が増える可能性があります。