RØDE NT2A STUDIO PACK

NT2-Aは、本体に3ポジションの指向性切り替えスイッチを搭載しています。無指向性、カーディオイド（単一指向性）、双指向性の3つのパターンを選択でき、録音環境や用途に合わせて最適な集音範囲を設定可能です。例えば、ボーカル録音では周囲のノイズを拾いにくいカーディオイド、複数人での収録には全方位を均等に集音する無指向性、といった使い分けができます。指向性の切り替えは、マイクの背面にあるスイッチで簡単に行えます。

NT2-Aは、マイク本体にハイパスフィルターを搭載しています。80Hz以下の低域ノイズをカットすることで、エアコンの音や床の振動、ポップノイズなどを軽減し、よりクリアな録音を可能にします。特にボーカル録音では、息のノイズや低音の濁りを抑える効果が期待できます。ハイパスフィルターのON/OFFは、マイク本体のスイッチで簡単に行えます。

NT2-Aは、マイク本体にPAD（アッテネーター）機能を搭載しています。-5dBまたは-10dBのPADを選択することで、大音量の音源を録音する際に発生する歪みを抑制できます。ドラムやギターアンプなど、音圧レベルの高い楽器を録音する際に有効です。PADを使用することで、マイクの許容入力を超える音圧によるクリップを防ぎ、クリアな音質を維持できます。

NT2-Aには、ショックマウントは付属していますが、マイク本体に内蔵されているわけではありません。ショックマウントは、マイクを外部の振動から隔離し、床やスタンドからの振動がマイクに伝わるのを防ぎます。これにより、クリアでノイズの少ない録音が可能になります。特に、レコーディングスタジオなど、外部からの振動を受けやすい環境では、ショックマウントの使用が推奨されます。

NT2-Aは、RØDEが独自に設計したHF1デュアルダイアフラムカプセルを搭載しています。このカプセルは、高感度で低ノイズ、そして広い周波数特性を実現しており、ボーカルや楽器の音を忠実に再現します。特に、中高域の表現力に優れており、クリアで自然なサウンドを得られます。HF1カプセルは、NT2-Aのために特別に設計されており、その性能を最大限に引き出すように調整されています。

NT2-Aは、XLRアナログ出力のみに対応しています。USBやAES/EBUなどのデジタル出力端子は搭載されていません。デジタル録音を行う場合は、別途オーディオインターフェースが必要になります。オーディオインターフェースは、NT2-Aからのアナログ信号をデジタル信号に変換し、PCなどのデジタル機器に送る役割を果たします。高音質な録音を行うためには、オーディオインターフェースの品質も重要です。